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2006年6月30日 (金)

二つの怒り

最近は、本気で怒ることは本当に少なくなったが、それでも時には怒りを感じることがある。ただ、それを分析してみると、虐げられたことに対する怒りと、期待を裏切られたことに対する怒りに大別できるように思われる。

虐げられたことに対する怒りは、他者の悪意や暴力、いじめなどが背景にあり、それに対する反抗・抵抗・プロテストである。虐げられた事実があれば、それは当然の結果であり、誰に恥じることもない。そのことが周囲の理解に支えられるような状況になれば、力関係を組み換えることにもつながっていく。言わば、客観的に見ても正当な怒りだろう。

期待を裏切られたことに対する怒りは、その背景には相手への思いや想いがある。相手を大切な存在だと感じているからこそ期待するのであり、その期待に応えてもらえなかったと感じると、その思いが怒りへと変わるのである。ある意味では、こちらの怒りは哀しい。お互いの思いのすれ違いがあるからだ。そうしたことが重なっていくと、次第に、相手に期待しなくなり、やがては怒ることもなくなってしまう。その相手が大切な存在ではなくなるからである。

それは、関係の変化・関係の消滅を意味する。人は、一生の間に様々な人と出会い、また別れ、関係を結んでは壊していく。それは、それぞれの人生ではあるが、できるならば良い出会いに恵まれ、豊かな関係に包まれた人生を送りたいものである。

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