« 心に良いことは… | トップページ | 雨の時間 »

2006年7月20日 (木)

まともな教育改革を

この地域では、明日から学校が夏休みに入るようである。が、学校現場では問題が山積みだ。実際問題、「愛国心」どうこうと遊んでいる暇はない。確かに、現行の教育基本法にも不十分な点はあるかもしれないが、それをきちんと実現する努力がなされた上での改正……ということでならば話はわかるが、現行の教育基本法の理念の実現をおろそかにしたり、骨抜きにしたりしながら、それに対する反省をせずに教育の荒廃を現行の教育基本法に押し付ける。おかしな話である。

例えば、現行の教育基本法の10条には、国や地方公共団体の教育条件の整備の義務が書かれてあるが、先進国で20人学級を実現していないのは日本くらいである。この事実だけでも、政府・文部科学省が現行の教育基本法の理念の実現から逃げていることが良く分かる。そして、20人学級を実現するだけで、様々な教育問題はかなり改善される。そうした分析が、ほとんど表に出てこないのはなぜか。政府や文部科学省に都合が悪いからだろう。

また、教育現場で、講師の数は増加傾向にある。ところが、その条件は妙に細かく差別化されていて、中には授業時間のみ…という条件のものもある。けれども、テストや採点、ノートなどの提出がなしでも良いのだろうか。そんな事はない。結局、時間のみの講師の【サービス残業】によって教育が維持されているのである。【サービス残業】と言えば聞こえは良いが、もちろん、賃金未払い労働である。公共機関がそんなものに頼ること自体が不当であり、不法であると言えるだろう。法的な観点から言えば、授業時間のみしか払ってもらえないのであれば、それ以外の仕事は拒否できることになるが、それは決してよい授業にはつながらない。これも、公的機関による条件整備の問題である。

二つほど、ほんの些細なことを挙げたが、これを改善するだけで、教育現場での問題はかなり劇的に改善される。それを疎かにしたままでの不真面目な教育改革論議にはまったく賛同できない。まずは、現行法の枠内で、しなければならないことをきちんと実行してから、あらためて「まともな教育改革」の論議を始めるべきだろう。

|

« 心に良いことは… | トップページ | 雨の時間 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/2730505

この記事へのトラックバック一覧です: まともな教育改革を:

« 心に良いことは… | トップページ | 雨の時間 »