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2006年8月27日 (日)

いじめ・暴力の裏側

中学生に「どうして【いじめ】はあるんですか」と聞かれたことがある。即座に「いじめる本人の心が弱いからだよ」と答えた。続けて「本当に強い人はいじめない。その必要がないんだ。でも、本当は弱い人というのは、それをごまかすために力を周りに誇示しようとする。だから、自分より弱い人にしか向かっていかないんだ。つまり、分かっている人から見れば、【いじめ】をする人は自分が弱虫だと行動で示しているのと同じなんだ」と説明してやった。聞いてきた中学生は、それで納得したようだった。

現在、【いじめ】や【暴力】が非常に増えてきている印象がある。被害者に対するケアはもちろん最優先でやる必要があるが、【いじめ】や【暴力】を減らしていくためには加害者やその予備軍に対するケアも必要となる。周囲を信頼できずに孤立し、ストレスをためて爆発したり、過剰に圧力を感じて【力】を示さなければならないと誤解したりした結果が【いじめ】や【暴力】につながっていると考えられる場合が少なからずある以上、彼らを孤立させずに共感し、「弱い自分」をそのまま認めて強くなるよう努力していくことをサポートしていけば、【いじめ】や【暴力】は減少していくだろう。学校においても、社会生活においても、まず、そういうことを考える必要があるように思われる。

この分析は、実は、現在の国際政治や国際社会にもつながっている気がしないでもない。アメリカにしろ、イスラエルにしろ、強硬に軍事力を行使しているが、実はそれは政治力や外交力の低下があるからこそ、軍事力に頼っているのではないのか。同じように日本も、憲法を改正して軍事力を増強する道を開こうとする政治家の発言の数が増えているようだが、それは政治力・外交力の低下を軍事力という【暴力】でごまかそうとしている結果ではないのか。私たちは、そういう事も考えてみる必要がありそうだ。

相談をしてきた中学生には「本当に強い人は、実はとても優しい。本当に強い大人になれるといいね」という言葉を最後に贈った。私も、大人として本当に強くなれるように努力を続けたいと思う。そしてそれは、一般の大人にも、そして日本政府にも必要なことではないだろうか。

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