« ウルトラセブンとアメリカ | トップページ | 良い嘘と悪い嘘 »

2006年8月 5日 (土)

弱さの暴力

本当は弱いものほど、虚勢を張って強がろうとする。いじめや差別などの背景には、そうした構造がある。いわゆる「弱い犬ほどよくほえる」というやつである。

そう言えば、最近は弱者に暴力をふるう事件が多発している。幼児虐待、ドメスティック・バイオレンス、中には相手の命を奪ってしまうような場合もある。

けれども、本当に力があるのなら、暴力をふるう必要はない。力を誇示するのはエネルギーの浪費であり、かえって本当に力のある人には、その弱さを見透かされてしまう。力は、本当に必要なときに使えば良いのである。

そのように考えれば、本当に力を持っている人は優しい。そして、本当に強い人が多ければ世界は優しさに満ちているはずである。けれども、今の現実を見渡してみるとどうもそうではない。逆に、余裕のない、暴力的な世の中になりつつある、と感じられる。それが多くの人の実感であるならば、それは人々が弱くなり、けれどもゆとりも無いために、虚勢を張って生きている人が増えているからだろう。

けれども、本当の強さは、そのような虚勢からは生まれないし、育ってもいかない。本当に強くなりたいのであれば、まず自分の弱さを認めることである。自分は「弱い」ということを認めることによって虚勢をはる必要がなくなると同時に、堂々と強くなる努力を重ねられるようになる。そして、その努力の積み重ねが、弱い自分を強い自分に変えていく。

そうした意味で、自分自身、強くなりたいと思うし、また多くの人々に本当の意味で強くなって欲しい。強い人が多くなれば、理不尽な暴力事件は明らかに減少していくだろう。そして、その強さが国境を越えて広がれば……。私は、そんな世界を見てみたいと思う。

|

« ウルトラセブンとアメリカ | トップページ | 良い嘘と悪い嘘 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/2934477

この記事へのトラックバック一覧です: 弱さの暴力:

« ウルトラセブンとアメリカ | トップページ | 良い嘘と悪い嘘 »