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2006年9月15日 (金)

なぜマスコミは…

岐阜県の裏金事件の報道が、連日新聞やテレビを賑わしている。確かに、あれ程までに巨額の裏金を作り、その処理を先送りして、最終的には燃やしたり私的流用をしたり、というような扱い方をしていた県職員の責任は重い。だが、もっと重い者たちへの責任追及がまったくなされていない。異常な事である。

裏金事件の背景には、官官接待の問題がある。そして、官官接待が様々な形で地方自治体にプラスになったからこそ行われたのであって、その元凶を作った接待された方の官の責任は非常に重い。だから、岐阜県や職員にその返還を求めるのであれば、より一層の圧力を接待された方の官、つまり国家公務員への返還を求めてしかるべきである。どうして、そういう視点がほとんど見られないのか、不思議なことである。

マスコミの大きな責務は権力の監視であり、表現の自由はそのための大切な権利である。従って、裏金問題の背景にあった官官接待の構造をきちんとあぶりだし、二度と再びこのようなことを起こさないように監視する責任がある。それなのに、国家公務員の側への責任追及は行わず、岐阜県のみを槍玉に挙げるのは明らかに公正さを欠いている。すでに、マスコミは戦前の「大本営発表」レベルになってしまっているのだろうか。それならば、表現の自由を主張する資格を自ら放棄しているのに等しい。

権力に迎合するのではなく、権力を監視すること。その崇高な責務に目覚め、民主主義を本当の意味で守るための報道を心から期待したい。

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