« ぶたないで | トップページ | 北朝鮮の核実験 »

2006年10月 8日 (日)

手作業のおもしろさ

昨日、教育研究会の実技講座で身近にあるものを使って綿菓子作りをした。準備したものは、ジンジャー・エルの小さなアルミ缶、自転車のスポーク、百円ショップで手に入れられる手持ちのファン(扇風機)、アルコールランプ、作る作業の時に下にしく紙と飛び散り過ぎないように周りを囲む厚紙、それに綿菓子の原料となるざら目の砂糖である。

参加者は学生、小学校の先生など大人ばかりだったが、1つひとつの肯定にとても良い顔をして集中し、実際に綿菓子を作る段にはキャーキャーと大騒ぎ(参加者の3分の2は女性だった)になった。一応、原理を学習するということになると、物質の気化やアモルファスの問題になってくるが、楽しい作業を通じてとなると非常に意欲的に聞こうとする。本来の教育の場において、もっともっとあっても良い姿だろう。

しかし、現場では押し付け構造が大流行である。学校現場の忙しさ(まじめに取り組んでいる先生方は、仕事のために遅くまで残ったり、家庭訪問を繰り返したり、仕事を家に持っていったり、と本当に忙しい。そして、私の周囲で見かけるのは、まじめな先生が圧倒的に多い。)の中で、教育現場を知らない企業のトップや官僚・政治家たちが自分たちの利害のための「教育」を推し進めた結果の教育荒廃の責任をとらず、押し付けをさらに強化しようとしている。「教育基本法の改正」などの動きは、その最たるものである。

国家の将来を支えるための教育に必要なのは、押し付けではなく、実際に作業したり集中したり考えたりする豊かな時間であり、それを支える豊かな環境である。

例えば、綿菓子作りなども、大学生や大人でも夢中になる手作業であり、それと絡ませながら最新のアモルファスの理論などの学習につなげていけば、確実に個々の学力は向上する。先進国で唯一25人学級を実現できない恥さらしな教育行政は、その事実を隠蔽するための「日の丸・君が代の強制」や「教育基本法の改正」などの前に、教育環境を整える条件整備をきちんとするべきだろう。金を出さずに「現場」を知らぬまま口だけ出して、も教育の荒廃は止められない。「教育審議会」のすべての委員は、荒れた学校で一ヶ月、自分の「指導」がきちんと児童・生徒を変える力を持っていることを実証してから発言するべきだろう。実績のない空虚な権威に支えられているだけの無責任な発言は、教育の荒廃に拍車をかけるだけである。

少し話が逸れてしまったようだ。個人的な体験や全国研究会での報告なども含めて検証すれば、今回の例ばかりでなく手作業の教育効果は非常に大きい。そうした時間を取れるだけの教育環境を学校現場の中で整えていく努力が、大人の責任として必要だと思う。

|

« ぶたないで | トップページ | 北朝鮮の核実験 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/3733326

この記事へのトラックバック一覧です: 手作業のおもしろさ:

» 政治家の仕事現場について [私の稼げる情報・気になる情報]
政治家の仕事現場はどこでしょうか。国会や議会だけではないのですね。 [続きを読む]

受信: 2006年11月15日 (水) 01時32分

« ぶたないで | トップページ | 北朝鮮の核実験 »