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2006年10月 1日 (日)

少しばかり病的?

喫煙に続いて、飲酒運転の取締りが厳しくなった。もちろん、飲酒して泥酔のまま運転し、事故を起こしてひき逃げをするような連中を擁護するつもりはまったくない。けれども、「あれ?」と思ったのは、数時間仮眠をして運転し、取締りの際に「酒気帯び」で捕まったような事例である。本人としては、仮眠をして酔いをさましたつもりだったのが、完全に抜けていなかった……という事なのだろう。

本人の意識という事で、判断は微妙かも知れないが、明らかに泥酔ではないだろうし、それなりに判断力も戻っている状態でも「検査」にひっかかるのであれば、その危険性はどの程度なのだろうか。

今回の、取締りや報道において、発想そのものが都市部の最終電車の時間やタクシーの深夜営業、代行運転の充実など条件が整っている都会の現実を一律に当てはめていないか、という点が少し気になる。もし、そうしたケアの条件があまり整っていない地方で同様の取締りをすれば、多くのスナックや居酒屋などの経営が苦しくなるだろう。当然、そういうところで働いていた人たちが職を失うことになるが、「景気回復」の恩恵をほとんど受けていないような地方で、代わりの職が見つかるだろうか。多分、難しいだろう。

この一連の動きは、禁煙の広がりともイメージが重なる。父がヘビー・スモーカーだった反動でタバコは吸っていないが、あらゆる公共施設や多くの飲食店で【禁煙】が広がり続けるのは、やり過ぎのように感じられる。もちろん、歩きタバコや吸殻のポイ捨てなど、最低限のマナーすら守らない喫煙者を擁護するつもりはないが、社会的なマナーを守って吸っている人々に対するバッシングは、常識の範囲を超えているように感じてしまうのは私だけだろうか。

何か、日本社会が、妙に息苦しくなっているように思われる。例えば、「健康」は大切なことだが、過度に身体の「健康」を気にしていると精神的にストレスがたまり、返って精神衛生に良くない場合が少なからずある。今の日本の社会には、妙に「良い事」に対する強迫観念が強くなっているように感じられる。

江戸時代の狂歌に「白河の清きに魚のすみかねてもとの濁りの田沼恋しき」というものがあった。「正しい」ことばかりでは、人間も社会もおかしくなる。というよりも、安易な「正しさ」はナチス時代のドイツが「健康・健全」を過度にアピールしていた例もあり、暴走をすると返って大切なものを失うことにもつながりかねない。もう少し、いろいろな視点からものごとを考えてみる必要がありそうな気がする。

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コメント

飲食店に「飲酒を自粛させて」なんてお願いしても、協力してくれるはずないのに・・・
と思っています。

飲酒運転を減らすため、指名ドライバーという考えを広めています。
http://ameblo.jp/designed-driver/
お酒を売る人も、飲む人も、飲まない人も参加できる飲酒運転対策です。
「指名ドライバー」でGoogleで検索すればヒットします。

投稿: LGP | 2006年10月 5日 (木) 18時27分

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