« 問答無用!? | トップページ | 「自由」ってめんどう? »

2006年10月23日 (月)

「バクチ経済」の危険性

グローバリゼーションの進展と金融改革の流れの中で、日本の企業も銀行を通しての間接的な資金調達方法から、株式の発行による直接的な資金調達方法へとシフトしてきた。そうした流れを受けて株の取引が増大し、企業の活動や経営にも様々な変化をもたらしている。

が、こうした流れの中で、株式の売買により増殖を続ける「マネー」が、モノづくりをする企業への影響力を増大させ、時としてそれを圧迫することも起こり得る状況を生み出してきている。そのカラクリは「信用取引」というやり方にあるが、それによって一部の現金を用意するだけで済むことになり、現金でない「情報マネー」をどんどん膨らませている。

だが「情報」が信頼するに足るものなのかという問題が隠れている。取引そのものをお互いに信用でき、その取引が第三者の目から見ても公正で安定していて安心できるならば、「情報」の取引がモノやサービスの取引に変化していく流れのスピード化、効率化か促進されるが、その回路の一部が「信用」を失えば、「ニセ情報」に転落した「情報」は、実際のモノやサービスの供給に悪影響を及ぼしてしまう。アジアの通貨危機なども、そうした流れの中で起こるべくして起こったと言えるのではないだろうか。

実際、株式の売買に課せられている税率は、非常に低い。それに対して実際にモノやサービスの提供によって生じる所得にかせられる税率は高く、こうした風潮が続けば、モノやサービスの供給よりもマネー・ゲームが良い……ということになるが「情報」から実物は生じない。けれども、モノやサービスの提供が無くなってしまっては、マネー・ゲームは消滅する。つまり、現実のモノやサービスの供給という信頼があってこその「情報」なのである。

けれども、世界レベルで「情報」やマネー・ゲームによる所得に対する税率は低く設定されており、経済のバクチ化の進行は著しい。その結果として、モノやサービスの提供に悪影響を及ぼす度合いがさらに強まってからの軌道修正では間に合わなくなるのではないだろうか。

|

« 問答無用!? | トップページ | 「自由」ってめんどう? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/3932411

この記事へのトラックバック一覧です: 「バクチ経済」の危険性:

» 競艇予想の第一人者・桧村賢一の勝率を10倍にUPする競艇錬金術を知りたい方は他にいませんか? [まずは小さな努力の積み重ねでガンバ!]
今日は、桧村賢一で知っていますか?競艇会では知る人ぞ知る超有名人です。ちょっと簡単に桧村賢一について紹介します。★Mr3連単★著書7冊★TV解説者★冊子マンスリー競艇★競艇講座など・・・彼は35年間に及ぶ競艇研究の集大成を公開することにしたそうです。しかし、公開にあってはものすごい、私たちには想像できない業界との軋轢がありました。しかし、どうしてそんなことまでして情報を公開する決意をしたのか・・・その理由をもっと知りたい人はこちらをお読みください。それだけの決意をして作ってい...... [続きを読む]

受信: 2006年11月 9日 (木) 09時16分

« 問答無用!? | トップページ | 「自由」ってめんどう? »