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2006年11月18日 (土)

競争よりも大切なもの

衆議院における教育基本法の改悪に、心ある人々は憂い、怒り、悲しんでいる。が、様々な教育現場を知るものとしては、それだけでは済まされない憂慮がある。この教育基本法改悪の流れをそのまま進めれば、確実に教育現場の混乱と荒廃に拍車がかかると予想できるからである。

問題の1つに、「競争」の名の下に学力の二極化、特に経済的・家庭環境的に学習を十分に保障されない子どもたちへのサポートが弱体化し、結果として新・教育基本法体制の学校でより多くの「おちこぼれ」を量産する可能性が高まってくるからである。

1人も「おちこぼれ」を出さないで教育の底辺を底上げしようとして教育改革に取り組んだスウェーデンは、そのような形での人材育成が功を奏して、経済を上向かせることに成功した。「グローバリズム」の荒波の中で、日本には「アメリカ・モデル」ではなく「スウェーデン・モデル」に学ぶ選択肢が、実は90年代後半には存在していたのである。

けれども、マスコミは「スウェーデン・モデル」はほとんど取り上げず、小泉政権に迎合して「アメリカ・モデル」だけを垂れ流し続けた。そして、国民は多くのものを失い、そこにあった富をアメリカの一部の企業に持っていかれてしまったのである。

安倍政権は、そうした日本国民の利益よりもアメリカの一部企業の利益に即した政策を「改革」という名目で行う小泉路線を追求し、教育にも「競争原理」を持ち込もうとしている。だが、現場の現実からすれば、競争を煽って子どもたちを孤立させるよりも、子どもたちに教え合い・助け合いを促し、共に学ばせる環境を作った方が効果は上がる。教える側も理解した内容を整理し、確認するというプラス効果が生じるからである。

教育には「競争原理」よりも大切なものがたくさんある。目先の経済的利害で「競争」を煽ってはいけないのである。

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コメント

はじめまして。

いくつか読ませていただきました。

あしあとのこさせていただきます。

投稿: bbuker | 2006年11月19日 (日) 10時19分

こんばんは。

経済・政治・国際のカテゴリー読ませていただきました。

ありがとうございました。(←なんかこういいたくなる記事たちでした。)

投稿: bbuker | 2006年11月20日 (月) 00時18分

おこしいただいてありがとうございます。本当は、文学・芸術・音楽などで戯れていたいのですが…。
また、そちらにもおじゃまします。

投稿: TAC | 2006年11月20日 (月) 00時25分

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