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2006年11月21日 (火)

自殺の痛み

いじめによる子どもたちの自殺が次々と報道されている。そこまで追い込まれてしまった子どもたちの心が痛ましい。いじめられ、自分自身に対する自信や肯定感を失って、思わず「死」を選んでしまったのだろう。それに対して、民間でも様々な動きが出ている。「いじめ電話相談ネットワーク」などもその動きの1つである。責任ある大人として、少しでも子どもたちのSOSに耳を傾けることは大切だと思う。

だが、実は、自殺の問題自体は、大人も少し前から高止まりの傾向が続いている。だが、それに対する社会、特に政府の対応は鈍い。大人にしても失業や仕事での失敗、未来を悲観して、自信と自己肯定感を失い自殺に走る構造はそう変わりはない。教育現場の荒廃と混乱に正面から取り組まず「教育基本法改正ごっこ」をして遊んでいる政府・与党の無責任さを考えれば、自殺の高止まりも大したことがない…と言うことなのかも知れない。

けれども、自殺した本人の苦悩はもちろん、残された家族の苦しみや辛さを思えば、自分として出来ることはないか…と考えるのは人間として自然なことだろう。例えば、仲の良い友人の中にも家族を自殺で失った人はいる。「もう少し気をつけていれば…」という思いを聞くと胸は痛い。が、仕事や生活に追われていると、その時間的な余裕や微かな変化に気づく心の余裕がなかったりする。そういう現実があるのだろう。

そうした面からも、自殺の問題は考える必要があるのではないだろうか。1人1人が、普通に働きながら家族に目を向けられる時間が十分に確保できているだろうか。それぞれの努力で出来る部分もあるが、今の日本の現実を考えれば、それで十分とはいえない。その意味では、個人の努力に留まらず、周囲と協力しながら身の周りや社会を少しずつ変えていく努力が必要である。

自分で出来ること、そして皆と力を合わせなければ実現できないこと……。少しずつでも、それらを積み重ねていかなければ…と思う。

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コメント

年に3万数千人、15分に一人の割合で自殺が発生していると新聞で読みました。嘆かわしい事です。
なぜ? と考えても理由は千差万別でしょうね。いずれにせよ直面している問題に精神的に耐えられずに自殺という手段を選択する。我々には想像も出来ない精神状態なのでしょう。そんな脆い精神状態であれば外部からのちょっとした刺激でも考え方が変わるものでもあるわけで、そう言ったちょっとの刺激を周囲の人が、あるいは環境が与えられるかが重要なのでしょうね。つまりは傍に居る人の精神状態を敏感に感じ取ることがでる時間と精神的余裕。これを実現する社会の構築は、皆で協力して声を上げることから始まるのかもしれません。諦めずに続けてゆきましょう!

投稿: うるとらの音 | 2006年11月22日 (水) 00時03分

まずは心を落ち着かせるために、アドバイスとして深呼吸をすすめることもあります。呼吸に意識を集中させることで悪い方へ悪い方へと向かう思考や感情の流れを停止させることが目的です。心と身体はある部分ではつながっていますので、深呼吸をすることで呼吸が安定します。

座禅でも、呼吸は1つのポイントになります。私も、不安定なときには座禅を組み呼吸を安定させます。けっこう落ち着くのには良い方法です。

投稿: TAC | 2006年11月22日 (水) 00時15分

コメント下さってありがとうございました。
何かおじゃましちゃってすみませんでした〜。

最初にTACさんの所におじゃました時から、その後も教育基本法の報道を見たり、読んだりして、あまりのいいかげんさに怒髪天を突くってかんじになってしまった時に、コメントのお返事を書いていました。

あの記事を書いている時思っていた事は、自分のコミニュケーションの事というよりは、体と頭が両方大切。感情というか、感じる心が大切とか。藤原さんの文章のプロ魂など感じている。心があれば、文章もコミュニケーションの手段になるって中身です。情報をいくら頭に入れたからと言って、すぐに役立てる様に引きだせるとは限らないとか。社会病理とか。

できるだけ曖昧に書こうと思って書いたものだったので。

コメントいただけて嬉しかったです。

おつきあいさせてしまって申し訳なかった気がして。

それにしても、教育基本法やいじめについての対策もうあきれてものが言えないって感じています。

すべてが的をはずしまくっているようにしか見えなくて思わず笑ってる自分にちょっとおどろきました。(汗)

投稿: bbuker | 2006年11月28日 (火) 00時31分

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