« 真夜中のギター…懐かしい時間を | トップページ | 過労死を増やす気なのか! »

2006年12月20日 (水)

意識の集中をめざして…

文芸同人誌に長く関わっているので、小説をはじめ、童話、詩、短歌、俳句、エッセイ、シナリオ、作詞など一通り書いて発表した経験はある。その中で、小説や詩などは、けっこう集中した状態でないと作品が書けない。ここ2週間くらいは非常に忙しく、睡眠時間も少ない状態であったので、特に新作の詩が難産になっている。

昨年だったか、次にあげたような詩を書き上げた。今年はまだ、この詩のレベルの集中の体験がなく、この詩と比較すると自分なりに納得できるような詩は書き上げていない。今年も残すところあとわずかになった。ゆったりとした時間を確保し、意識を集中して、何とか、それなりに満足できるレベルの詩を書き上げたいのだが……。

ぬれ落ち葉

                                 

さく さく とん

さく さく とん

晩秋の雨にたたかれて

落ち葉が土に佇んでいる

灰色の雲におおわれた

静かな夕暮れのひととき

からだいっぱいに光を浴び

柔らかな風に揺れた春の日々

眩しい陽光から樹下の命を守り

力強く空をにらんだ夏の午後

そして

命の役割を終え

枝先を離れて舞い落ち

鈍い土色に変わっていく

冷たい雨が肉を削り

細胞を崩していく

再び土にかえり

新たな命を育むために

アスファルトではなく

コンクリートでもなく

土の上に落ちた

ささやかな幸福がそこにある

さく さく とん とん とん

さく さく とん とん とん

雨粒が

ひとつ またひとつ

からだに染み込んでいく

命をつなぐ死が

世界をだきしめる

|

« 真夜中のギター…懐かしい時間を | トップページ | 過労死を増やす気なのか! »

コメント

僕には詩の才能を持ち合わせていませんので、ここにコメントするのも憚れますが、素人なりにも感じるものがあります。それは、この詩はまるで人の人生そのもので、この詩に自分の人生を重ねてみてこうありたいと思います。
僕の人生は今が夏。もう秋も近づいてますが、まだまだ踏ん張れそうな気がします。
詩の趣味。良いですね(^_^)

投稿: うるとらの音 | 2006年12月21日 (木) 01時04分

最近、よくお越しいただいてますね。ありがとうございます。この詩以降、あまり集中し、納得できた詩が出来ていません。修行不足ですね。

本来、文学や映画や音楽の記事を中心に書いていたいところなのですが、社会が悪いですね。政治や経済の記事がどうしても増えてしまいます。芸術関係の記事を安心して書ける社会であって欲しいのですが……。

投稿: TAC | 2006年12月21日 (木) 18時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/4619514

この記事へのトラックバック一覧です: 意識の集中をめざして…:

« 真夜中のギター…懐かしい時間を | トップページ | 過労死を増やす気なのか! »