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2006年12月18日 (月)

労働者の賃金を上げる能力のない経営者

大企業を中心に、「景気」は上向いているとのことだが、その実感が今ひとつ薄いのは、実は、経営側の無能によるものではないだろうか。確かに、会社が潰れそうな危険な状態の時に、労働者にも我慢をしてもらう…というのは緊急避難として仕方のないことかもしれない。けれども、業績が上がっているにも関わらず、労働者の賃金が上がらないというのであれば、それは経営側の無能ということになるのではないだろうか。

労働者が能力や業績で評価される…ということであれば、当然、経営者も同じようにきちんとその能力を評価されるべきであろう。そして、経営能力は、もちろん売り上げ等を上げることや無駄遣いを無くすことも大切だが、労働者の賃金や福利厚生、安全といったものが無駄遣いなのか…という問題が当然生じてくる。

安定して組織を維持していこうとするならば、設備ばかりでなく、働く従業員たちの技術の向上や安全、生活の保障があってこそ長期的に高度な技術や伝統が維持できるのではないか…。それを疎かにして「使い捨て」にすれば、有能であったはずの労働者のモチベイションや集中力が低下し、不良品の増加やサービスの悪化、大きな事故などにもつながりかねない。だから、労働条件や労働環境の整備といった視点が、当然、経営する側にも要求されなければならない。

それが出来ない経営者は、無能…という評価が当然なされてもおかしくない。そういう視点から見たとき、「有能な経営者」は、どれだけ日本に存在するだろうか…。少なくとも人件費や教育・研究費の削減で「利益」を粉飾しているような経営陣には、「有能」と呼ばれる資格はないと思うのだが……。

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コメント

私は終身雇用や寮の整備といった福利厚生には反対です。すべて会社にオンブにダッコはおかしいですし、雇用のミスマッチ解消のための流動化や半就職差別はもっと認められて然るべきだと思うからです。しかし、会社の利益が増えているのなら、「株主に還元させて終わり」ではいけないとは思います。
 昨今の状況をみると、そういうことは全く考えられていないようです。なんか、「自分たちさえよければいい」という日本の伝統が全開になっていて、顔を合わせることの多い政・財・官のトップだけがいい思いをしているように思えます。
 「すべて国民」が健康で文化的な最低限度の生活を送る権利があるというのなら、最低限の保障は国がやって然るべきです。しかし、会社ができることまでずいぶん手抜きになってるような気がします。

投稿: かじか | 2006年12月19日 (火) 00時24分

特に大企業や国会議員、上級官僚などは問題が多いですよね。一般の人々の雇用と生計が安定すれば、当然内需も安定してきますから、景気が上向いてくるはずなのですが、それをしないから景気が不安定で失速しかねない状況なのです。

雇用のミスマッチは、失業保険と再教育制度の連動をきちんと整備することでかなり解消される部分も出てくるはずで、イギリスやスウェーデンなど、そうした取り組みをやっているし、それなりに効果も上がってますので、学ぼうと思えばいろいろと参考になるのですがねえ。

厚生労働省の意識改革が必要ですね。

投稿: TAC | 2006年12月19日 (火) 17時40分

TACさん、まったくです。せっかく厚生省と労働省が一緒になったのに全く連携なしですよ。国土交通省だって、「これで交通を総合的に扱うことができる」と初代扇大臣が大見得切ったくせに、ガソリン税を地方公共交通のために使うことすら考えつかない。これじゃ、統合再編といわれたときに「単なる省庁の数合わせ」といわれた批判が当たってしまいます。

投稿: かじか | 2006年12月20日 (水) 01時28分

薬害事件や、牛肉輸入の対応を見ても、厚生労働省って、信じられないほど国民の健康や安全や生命をないがしろにしてますよね。

サービス残業と呼ばれる賃金未払い違法労働は労働収入の問題ばかりでなく、労働者の心身の健康を損ねる部分もあります。中高年の自殺やウツの増加もそれが背景の一つにあると睨んでいますが、厚生労働省や政府・与党の動きはとても鈍い。自殺者が高止まりのまま推移しているのも当然ですね。国民の労働に寄生している、食べさせてもらっている、という気持ちがないから暴走するのでしょうね。困ったものです。

それを何とか変えていくために、まず事実を知ること、そしてそれを伝えていく中で連帯の輪を育んでいかなければ……。小さな一歩を重ねていかなければ……と思います。まだ未来は捨てられませんから。

投稿: TAC | 2006年12月20日 (水) 02時41分

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