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2006年12月12日 (火)

帰ってきたウルトラマン印象記…怪獣使いと少年

「帰ってきたウルトラマン」のエピソードの一つに「怪獣使いと少年」という話がある。

宇宙人に助けられて一緒に暮らし始めた身寄りのない少年が、他の子どもたちや地域の大人にいじめられ「宇宙人」と言われて差別され続ける。けれども少年は、地球の大気汚染などによって身体を蝕まれ健康を害した宇宙人を守って、必死に生きようとする。

ウルトラマンに変身するMATの郷隊員は少年に寄り添おうとするが、町の人たちの偏見が、少年をリンチにかけようとするまで暴走し、それを救おうとした宇宙人は、結局命を落としてしまう。その結果、宇宙人の力によって地中に封じ込められていた怪獣が、封印を解かれて暴れだし、町を襲い始める。郷隊員は、結果として宇宙人を死に追いやった町の人々を助けることに迷いを持つが……。

ストリーを追っていくとこのような流れになる。子ども番組という形を一応取っているわけだが、見ていると、人間の醜い部分を突きつけられて辛くなり、ウルトラマンが登場する場面では「ほっ」とするような感じになる。

シナリオは沖縄出身のライター上原正三。非常に、印象深い作品である。

初めてこの作品を見たときには、ここまでの現実はもう日本では姿を消しただろう…と信じたかった。けれども、外国人と関わる中で、日本の法務省や入管、あるいは政治家たちの差別意識の酷さを目の当たりにすることがたくさんあった。

そして、小泉「改革」から安倍政権の流れの中で、人権侵害の状況はどんどん悪化しているように感じられる。子どものいじめ問題も、大人の社会に蔓延しているもっと悪質ないじめが強い影響を与えているのではないか。そう思わずにはいられない現実が、あちこちに存在している。最近の「自立」を口実にした弱者の生存権を奪う法改正は、政府・与党によるいじめ以外の何ものでもない。

しかし、我々の現実にはウルトラマンは存在しない。我々自身の手で矛盾を正していかなければならないのである。

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