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2006年12月 7日 (木)

祈り…交響組曲・宇宙戦艦ヤマトを聞きながら

昨夜は、久しぶりに〈交響組曲・宇宙戦艦ヤマト〉を聞いた。①序曲、および⑪明日への希望のところに川島かず子のスキャットが入るが、その透き通った祈りのような歌声は、砂浜に染みていくさざ波のように心を包んでくれる。テープを買い、レコードを買い、CDまでも買ってしまった理由である。

そう言えば、〈宇宙戦艦ヤマト〉のドラマの中にはそこかしこに祈りがあったような印象がある。ガミラスの遊星爆弾に攻撃され、滅亡の危機にあえぐ地球、本土決戦の結果死の惑星となってしまったガミラスを見つめる古代進や森雪の心、そして人々の死に絶えたイスカンダルで1人生きようとするスターシャ……。それらのイメージの中に鎮魂の祈りが漂っている。

鎮魂の祈り、それは私たちが持っていた「美しい日本」の伝統の1つではなかっただろうか。原作者の1人である松本零士は、戦場マンガシリーズとして分類される多くの作品を描いているが、その作品の多くの鎮魂の思いを感じることが出来る。辛く哀しい戦争の歴史を経てきた日本という国の歴史を深く知れば知るほど、今の日本の政治や社会に失われようとしている本当の意味での「美しい日本」の姿が浮かび上がってくるが、それは某首相の著作の中身とは似ても似つかぬものである。

この鎮魂の祈りの音楽イメージは映画〈さらば宇宙戦艦ヤマト〉にも引き継がれている。流れゆく音楽の中に漂いながら、忙しさの中で見失っていたものを思い出したい。

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コメント

心身共に大分お疲れのようですね。少しゆっくりと休養が必要なのでしょうが、なかなかそうもいかないのが現実ですね。
宇宙戦艦ヤマトは僕の少年時代~青春時代に一緒に育ったドラマです。この作品にはロマンを感じつつ、曲にも浸ったものです。僕が持っていたのは「さらば宇宙戦艦ヤマト」のサウンドトラック盤(LPレコード)でした。今は実家の押入れで埃を被っていますが(^^ゞ
川島かず子さんというんですね。今まで名前を気にしたことはありませんでしたが、彼女のスキャットはとても神秘的で、目をつぶると自分が宇宙に浮いているような錯覚とどこか物悲しい感覚を覚え、僕も大好きです。
また久々に聞きたくなってきました(^_^)

投稿: うるとらの音 | 2006年12月 7日 (木) 23時21分

あの高く澄んだ声を維持するのも大変みたいですよ。84年にN響が演奏した「交響曲・宇宙戦艦ヤマト」のライブCDも持ってますが、TV放映当時の声とは微妙に違いますから…。もちろん、宮川泰のモチーフを羽田健太郎がきちんとした交響曲に作り直していますので、本文のものとはまた全体的な感じも違うのですが…。

川島さんはプロですが、私などはアマですから、数年前はきちんとしたカウンター・テナーで原音の高さの演奏で声が出ていた「もののけ姫」も最近は1音くらい下げなければ苦しくなってます。(一応、3オクターブくらいは出せます)声も、使わないと出なくなりますからねえ。でも、時々、常連さんからリクエストされますねぇ。

投稿: TAC | 2006年12月 8日 (金) 17時25分

3オクターブって凄くないですか\(◎o◎)/!
僕は2オクターブも苦しいです(^^ゞ
一度TACさんの歌声をお聞かせ願いたいものです。
映画「タイタニック」の主題歌なんか良いですよねぇ(^_^)

投稿: うるとらの音 | 2006年12月 9日 (土) 17時53分

タイタニックのテーマもリクエストが入る曲の1つですね。都はるみの「北の宿から」も原音(カラオケでは通常3音くらい下げてます)で歌いますから。場合によっては女の子より高い声が出ますし、1人でデュエット(笑)も出来ます。低い音はギターの6E辺りまで、裏声を使った高い音は1弦の3フレットGくらいまでは出たんじゃないかな。

それでも、川島さんのあの音程は出ませんねえ。だからこそ、「スゴイ!」と思います。

投稿: TAC | 2006年12月 9日 (土) 18時40分

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