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2006年12月 1日 (金)

ウルトラセブン印象記…超兵器R1号

数々のウルトラシリーズの中でも、もっとも好きなのは「ウルトラセブン」である。その中でもいくつかの特に印象深いエピソードがあるが、世界に戦禍が広がり続ける現実の中、「超兵器R1号」のエピソードを思い出さずにはいられない。いわゆる〈ギエロン星獣〉の登場するエピソードである。

日々、侵略の危機にさらされ続ける地球で、惑星も1発で破壊できる〈超兵器R1号〉が完成する。そして、その実験に、観測の結果生物がいないという結論にいたったギエロン星を使うことが決定される。そして、実験は成功しギエロン星は宇宙から消滅するが…。

このエピソードで、モロボシ・ダン(ウルトラセブン)は、兵器開発競争を「血を吐きながら走り続けるマラソン」である、として止めようと説得し続ける。最初はその意見に耳を貸さなかった参謀たちも、〈ギエロン星獣〉の事件を経験した後、「R2号の開発を止めるように進言してみる」と言って負傷したダンが治療を受けている部屋から出て行く。

武力による威圧ではなく、共存できるような外交努力によって共に生きる道を探ろうというのである。そのラストには、小さいながらも本当に心を動かされたし、ぜひそのような世界になって欲しいと思った。

振り返って、今の日本、今の世界はどうだろうか。「血を吐きながら走り続けるマラソン」を今も続けている国がある。そして、私たちの祖国……。戦争の歴史に学ぶことなく、再び「血を吐きながら走り続けるマラソン」に参加しようとしていないだろうか。未来の世代のためにR2号の開発を止めるように進言できるような大人でありたいと思うのだが……。

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