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2007年1月26日 (金)

「煙草」…岡村孝子の1stアルバムより

岡村孝子の1stアルバム【夢の樹】の中に「煙草」という歌がある。シングル・カットされた歌ではないし、特に目立つ歌でもない。それでも、初めて耳にしたとき、女性のリアルな本音を垣間見たような気がして、妙に心に残ったのを覚えている。

アルバムとしても歌としても20年以上も前のものだが、当時の世相なども垣間見える。この歌の頃は、煙草を吸う女性の姿も見かけるような時代で、自立を志向するようなタイプの人がアクセサリーの一つのように煙草を扱っていたように記憶している。だから、男に「可愛い」と見られ、その庇護を受けるような旧来のジェンダーの枠組みから抜け出る意思を持たない女性は、まず煙草を手にしなかったのを記憶している。その意味では、この歌は自立に揺れる女性の心を素直に描いているのである。

だからこそ「煙草をとりあげて」とか「名前を呼び捨てて」といったフレーズが出てくる。社会的・歴史的なジェンダーの枠組みと自立志向、そして嫉妬の中で揺れる感情が時折り混じる不安定な和音と響き合いリアルに伝わってくるように思われる。

名前を呼び捨てる…という行為の中に含まれる様々なもの…愛着、親しさ、そして上下関係などが複雑に絡み合う。それをする側、そして受け入れる側の感情の流れ……。もちろんそれは恋する男女の間に限定することはないのだが、このような小品からもそのようなものを感じ取ることが出来る。歌というのも、なかなかおもしろいものである。

 

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