« ひとりでお帰り…谷山浩子を聞きながら | トップページ | 童話作家…グレープ・さだまさしの歌 »

2007年1月 3日 (水)

子ども省よりも家庭時間の充実を!

新聞によると、政府・与党は【子ども省】を新設し、少子化対策やいじめ、児童虐待など複数の省庁に関わる子ども関連の問題に対応していこうと構想しているらしい。そうした発想はすでに民主党の構想にも以前から出ているし、そのこと自体が必ずしも悪いわけではない。けれども、根本の発想が対処療法的なものであり、なぜそうなったのかという分析を抜きにして場当たり的に継ぎ接ぎの対策を実施しても問題は解決しない。

数年前の元旦に年始周りをしていた時、ある家でおじいさんが1人で2人の孫の面倒を見ていた。両親が、元旦からの大売出しで仕事に出て行ったために、孫を預かっていたのである。以前なら長いところでは一週間ほど年末年始の休業があったし、元旦や1月2日はデパートでもほとんど営業はしていなかった。しかし最近では1月2日の営業は当たり前、コンビニや量販店では年末年始も休まず営業していることが多い。買う立場からすれば便利にはなったが、働く立場からすればそれだけ休みが取りにくくなり、家族と過ごす時間が減っていくことにもつながっている。

昨年から問題になっているホワイトカラー・エグゼンプションの導入の可否にしても、使う側の企業の都合を優先した議論になっており、労働環境に関する視点は二の次扱いである。ましてや、長時間労働の歯止めをきちんとしないまま導入されれば、家庭で過ごす時間が減少し、それが夫婦の交流や子どもとの関係においてどれ程深刻な悪影響を及ぼすことになるか…などという分析はほとんどなされていない。

しかし、教育相談など現場での実感からすれば、ケアの必要な子どもや人に家族による充分な時間が保障されていない現実は、問題の解決に大きな障害となる。また、夫婦のすれ違いも、共に過ごす時間を仕事に分断されないで積み重ねられれば改善される事例も少なくない。共に過ごす時間が増えれば、子どもをつくる時間はもちろん世話を分担する時間も今まで以上に充実させられるであろう。

保育環境の整備や施設の増設など社会的・制度的なサポートももちろん大切である。だが、それ以上に企業における労働の都合を無条件に優先して家庭での時間を分断し続けるのを許容している経済政策の転換こそが問題の根本的な改善には必要なのではないだろうか。

1日の3分の1は労働に、3分の1は休息に、そして残りの3分の1は家庭や地域のために使って生活が可能となる。それが、本来の健康で文化的な人間の姿である。それを守ることが「美しい日本」を守ることにもつながっている。企業過保護の労働政策を強引に推し進めれば、問題はさらに悪化しさらなる【対策費】も必要となるだろう。そのような悪循環から抜け出すためにも、経済政策を転換し、普通に働いて普通に生活できるような社会を作っていかなければならないのではないだろうか。

人気blogランキング

・コメントは日本語でお願いします。spmではないことを確認の上で24時間以内に公開します。

|

« ひとりでお帰り…谷山浩子を聞きながら | トップページ | 童話作家…グレープ・さだまさしの歌 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/4779650

この記事へのトラックバック一覧です: 子ども省よりも家庭時間の充実を!:

» ファンダメンタルズ [FXシステムトレードでFX初心者もガッポリ儲かる]
辞書等でファンダメンタルズを調べると必ずといっていいほど、「経済の基礎的条件」と訳されているのですが、これでは何が何だかさっぱり分からないですよね。 [続きを読む]

受信: 2007年1月 3日 (水) 16時29分

» バスト悩み [バスト悩み]
Aカップだった私がDカップになれた!1056人以上の胸を大きくしてきた元エステ店長が手術、注射、サプリメントも矯正下着も一切必要ない業界関係者が絶対に知られたくないバストアップ方法を今からあなただけに全てお話します・・・・ ... [続きを読む]

受信: 2007年1月 6日 (土) 22時31分

» 実践経済学 [ネットで稼ぐ|アフィリエイト IPO 不動産 FX で稼ぐ]
この情報には、   ■一瞬で効くエッセンス     購入代金をすぐにでも取り戻し... [続きを読む]

受信: 2007年1月 9日 (火) 18時01分

« ひとりでお帰り…谷山浩子を聞きながら | トップページ | 童話作家…グレープ・さだまさしの歌 »