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2007年2月28日 (水)

はいからさんが通る…笑える純愛コミック

『はいからさんが通る』は、大和和紀が1975年から「少女フレンド」に連載していたマンガである。本編のストリーをきちんと追っていくと、純愛の物語なのだが、失敗しても簡単にはめげずいろいろとチャレンジを続けていく主人公・花村紅緒のキャラクターの成功もあり、随所にギャグのちりばめられたけっこう笑える作品でもある。

シベリア出兵や関東大震災といった史実が、主人公の紅緒とその恋人の伊集院忍の運命を狂わせ、相思相愛の筈が多くの苦難が2人をみまう。けれども、紅緒はめげない。本当に元気である。そして、想いをまっすぐに行動に移す。

その過程に、ギャグがちりばめられる。楽屋オチも時々あるが、その中に「宇宙戦艦ヤマト」や「科学忍者隊ガッチャマン」なども登場し、男が読んでもなかなか楽しい。また、「わいろで決めよう人のあつかい」とか「つっぱるな しょせんあなたは3級品」や「こだわろう1つの善行 忘れよう百の悪行」などのウィットに富んだ《今週のみことば》などもさりげなく背景にちりばめられていたりして、けっこう細かいところも笑えてしまう。

それでも、紅緒をはじめ多くの登場人物の弱者への視線は優しく、それがまた彼女たちを窮地に追い込んだりすることも少なくない。それでも、あきらめず精一杯まっすぐに生きようとする。そして、苦難を乗り越える過程で、様々な人との関係が深まり、やがては幸せが訪れる。その意味で、心にじんとくるマンガでもある。

確かに、生きていればいろいろと大変なことも少なくない。けれども、辛い思いをしたり、シンドイ目にあっていてるのは自分1人だけではないし、あきらめずに行動することで開けてくる道もある。読み終わった後、そういった【希望】をもう一度信じてみたくなるマンガである。多くのキャラクターが時々「酒乱」にもなるが、失敗を笑いに変えてしまう「強さ」も同時に持ち合わせている。差別や偏見も、笑い飛ばして自分の信じた道を進むことで、新しい世界が広がっていく。

苦しみも、笑いとばす事ができれば、新たな力がわいてくる。笑いを忘れずに、行動していきたいものである。

 

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コメント

『はいからさんが通る』、これ聞いたことあります。
読んだことはありませんが。

小学校の時、少女漫画に出てくる女の子を必死で模写した記憶があります。
何故だろう?
もちろん、私の書いた絵は無茶苦茶下手でしたけど。

>苦しみも、笑いとばす事ができれば、新たな力がわいてくる。笑いを忘れずに、行動していきたいものである。

  言えていますね。
  Once you can laugh at your own weaknesses, you can
  move forward.       Goldie Hawn
  を思い出しました。


投稿: rockin' | 2007年3月 1日 (木) 08時55分

南野陽子が紅緒役で映画化もされました。さすがに、映画までは見にいってませんが…。

本当に笑いの中にジンとくるものがある楽しいマンガです。昨夜も久しぶりにパラパラとめくっていたら止まらなくなりました。

投稿: TAC | 2007年3月 1日 (木) 15時11分

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