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2007年3月10日 (土)

夢の樹…岡村孝子1stアルバムより

岡村孝子のアルバムは20枚ほど持っているが、特に好きな歌が「夢の樹」と「オー・ド・シェル~天の水」の二つである。その中でも「夢の樹」はアルバムの名前になっていると同時に、1stアルバムの最後を飾る歌である。

男だって、女だって、泣きたい時がある。迷い、苦しみ、立ち止まっている時にはそうだ。もう過去には戻れない。だからといって明るい希望に満ちた未来が見える訳でもない。そんな時には、心まで抱き締めてくれるような真実の存在に巡りあいたい。それは、愛する人でも良いし、すばらしい歌でも良いし、深い文学作品や映画などでも良い。

このアルバムは【あみん】を休止した後、岡村孝子が存在としての苦しみを超えて作られた最初のアルバムである。だから、「一人息子」「雨の街」「ピエロ」「煙草」など、生々しい歌が数多く含まれている。これらの詞の生々しさは、それなりに辛い時間を重ねた末に生まれる言葉の重さを感じられる。その上で、岡村孝子は、同じような辛さや苦しさを感じる人々に、そして自分自身のために、最後の「夢の樹」を作ったのではないだろうか。

最後に繰り返されるフレーズ……この中に、それでも生きていこう…という心からの思いが感じられる。

泣きたいよね 泣きたいよね 

行く所も帰る場所も 遠すぎる時には

感じたいね 真実(ほんとう)のうた

あなたのため 私のため

生きている限り

…この歌に、何度もはげまされた事があった。そして、もしかしたら苦しんでいて、たまたまこのページを目にした人に伝えたい歌でもある。

 

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コメント

だれでも人生の中で辛くてどうしようもない時ってありますよね。私にもありました。死んでしまおうと思った時が。私もある歌に支えられて死なずに今日まで生きたのです。それは『愛の讃歌』です。あれは結婚式の定番曲ですが、本当は悲しいストーリの歌なのですよね。そんな貴重な歌だからこそ、私の人生最大の日、最大の時、結婚式でバージンロードを父と歩いた時、この曲を演奏してもらいました。
PS お酒に関するアドバイス有り難うございました。これから気をつけます。

投稿: アサヒ | 2007年3月10日 (土) 23時38分

シャンソンには重い歌も多いですからねぇ。

歌詞に励まされる歌…というとこの「夢の樹」の他に、さだまさしの「主人公」、ふきのとうの「水車」、アグネス・チャンの「Teardrops」、谷山浩子の「ひとりでお帰り」などがあります。

落ち込んでいるときは、森田童子や中島みゆきの重い歌を聞くことで立ち直ったことも……。

よく周りを見てみると、けっこう支えてくれるものがあり、それによって私たちも生きていられる…生かされているのだと思います。

投稿: TAC | 2007年3月11日 (日) 00時08分

夢の樹は私が浪人時代に大変励まされた作品です。
本当の悲しみを知っている人は、笑顔を見せるもの。そんなインパクトのある歌詞の出だし。行くところも帰る場所がない浪人生にとって刺さりすぎる詩でした。岡村孝子さんの作品の中でもダントツにメロディもよく一番好きな曲です。そんな私の大好きな曲を同様に好きな方がいたなんて、大変うれしく思いコメントした次第です。

投稿: 来夢来人 | 2009年1月15日 (木) 16時27分

いらっしゃいませ。岡村孝子さんの歌では、オー・ド・シェルなども好きですが、アルバム「夢の樹」はこの歌だけでなく、「一人息子」「煙草」「ピエロ」など、好きな歌がたくさん入っています。大好きなアルバムの1つです。

投稿: TAC | 2009年1月15日 (木) 16時56分

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