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2007年4月 8日 (日)

Old Black Joe…フォスターの名曲

「故郷の人々」「おおスザンナ」「草競馬」、スティーブン・コリンズ・フォスターの名曲は数多くあるが、中でも大好きなのは「Old Black Joe」である。手元にはロジェー・ワーグナー合唱団の歌うフォスターの名曲集があるが、この「Old Black Joe」は、そのアルバムの最後を飾っている。

この「Old Black Joe」ができたのは1860年。1860年といえばリンカーンが大統領になった年であり、時代からすれば黒人奴隷が存在しており、人種差別も激しかった。そんな中で自分に忠実に尽くしてくれた老黒人のために作った歌がこの歌である。歌には、当時のアメリカにおいて黒人であることの大変さと、その中で生き抜いてきた男に対する優しいまなざしと、歌の完成を待たずに世を去った老人への鎮魂の想いが感じられる。

歳を重ねて生き続けるのは大変なことである。その意味では、老いることそのものが価値がある。近年、「若さ」を偏重し「老い」を軽視する風潮がある。現代の暴走資本主義の「効率」からすれば、確かに「老い」は効率が悪い。だが、それが人間としての「自然」であり、暴走資本主義こそが、多くの人々の幸福な人生を圧迫し、「老い」の価値を不当に貶めているのである。

人は、何もしなくても歳を重ね、老い、死へと近づいていく。豊かで穏やかな歳の重ね方をしたいものである。

 

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コメント

私も、フォスター好きです。
ケンタッキーで有名になった、故郷の我が家(?)
が一番好きでしたが、大人になってから、人種差別の言葉が多いことにビックリしました。
フォスター自身も、不遇な最後をとげたんでしたっけ???

最近の若さだけをもてはやす風潮は、私も嫌いです。むしろ、若いころは、人の親切を無神経に受け取っていたような気がして、反省することの方が多いです。そういうことに気づくようになったのも、私が歳をとったからで・・・
>豊かで穏やかな歳の重ね方をしたいものである。
ホントにそうですね!!!

投稿: miki.lucy | 2007年4月 9日 (月) 01時15分

フォスターも時代の枠組みから逃れられませんから、そうした面での限界はありますね。それでも、時の変化に耐えて残っていくものには、それなりの意味と価値があるのでしょうね。だからこそ、人間も、歳を重ねることに意味があるのではないでしょうか。

投稿: TAC | 2007年4月 9日 (月) 22時04分

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