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2007年4月24日 (火)

全国一斉学力テストは行われたが…

教育委員会がポリシーを持って反対した犬山市をのぞいて、全国一斉学力テストが行われた。教育学を専門とする立場からすれば、犬山市教育委員会の対応は言動一致の一貫したものであり納得できる。

逆に文部科学省の説明は多くの課題や問題点に対して十分に答えないまま強行しているため、その説明すらも納得しきれないものであるし、「君が代」を国歌にした時に「強制はしない」と答弁しながら東京都の「国旗・国歌」の強制的な押し付け政策に行政指導のかけらも行っていない事実からすれば、言行不一致も甚だしく、信頼が置けない。

犬山市教育委員会は、実際にこれまで進めてきて実績も上げてきている市教委独自の教育改革の延長線上に今回の【保留】がある訳で、例えば、データとして全国レベルより低い平均点の出た都道府県に対し、日本国憲法26条に規定されている子どもが義務教育を受ける権利を平等に保障するために、優先的に教育予算を増額して教育の質を向上させる…というような使い方をするのであれば、多分、犬山市の進めている教育改革の理念にも合致するので、参加を検討する方向に変わるに違いない。

ところが、競争を煽ることになってしまわないかという危惧に対し、文部科学省は具体的に手立てを示していない。なぜ、長きに渡って中断したのか……という理由が、競争原理を煽って教育を荒廃させるという批判が高まったからなのだが、その対策を示さないまま強行された以上、文部科学省のこれからの動きには十分に注意する必用がある。

教育の荒廃が語られる中、金を出さずに口先だけで「改革」をアピールしようとする政府と文部科学省。全国一斉学力テストも、そのための言い訳に悪用される危険もある。そして、現場を無視した的外れの「口先改革」が返って教育現場を混乱させ、教育を荒廃する危険性もはらんでいる。

犬山市教委が主張するように、未来を考えれば教育予算を福祉予算とともに削るのではなく、もっともっと教育に金をかける必要がある。そして、犬山市教委は、実際に全国に先駆けて30人学級を実現しており、その言葉は、政府・文部科学省の主張とは異なり、口先だけではないのである。議員宿舎などの無駄な金を徹底的に削って、学力テストの結果を生かすような教育予算を組むかどうか。今回の学力テストが「口先改革」のパフォーマンスに悪用されないかどうか、注視していきたいものである。

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