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2007年4月 5日 (木)

ビッグX…正義を信じて

日本人とドイツ人、2人の天才博士が作ったビッグX、それは鉄の身体を持つ巨人になる薬だった。開発者の1人、朝雲博士は、それが戦争に利用されるのを嫌って、息子の身体にその薬の製造法を隠す。その薬が再び世に出たとき、朝雲博士の孫の昭が自らの身体に薬を注射し、鉄の巨人となって、薬をねらう組織と戦う。ビッグXの誕生である。

ビッグXの秘密を知り、それをねらうナチス同盟やクロス党の陰謀。昭はそれを打ち破り、正義と平和のために戦い続ける。ある意味では、朝雲昭は、真っ白な正義である。その意味で、欲望のために悪事に手を染める敵は徹底的にやっつけた。逆に、悪の一味にいても、悪に染まりきらない人間には信じられないほど優しい。

だが、世の中がそれ程簡単に色分けできるわけではない。ある立場の人々にとって利益になることが、別の立場の人々には不幸の種ともなる。そうした点からすれば、正義や悪という判断は必ずしも絶対的なものとは言えない。けれども、昭は、常に【正義】の側にいた。作者の手塚治虫は、そのことに違和感を持っていたのだろう。マンガのラストでは、ビッグXを飲んで巨大化したまま元に戻れなくなった朝雲昭は、ジャングルの奥へと消えていく。哀しいラストである。

 

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