« グランド・ジャット島の日曜日の午後…スーラの緻密さ | トップページ | 琉球ムーン…国仲涼子の歌 »

2007年5月18日 (金)

教育3法案の衆院通過

教育3法案が衆議院を通過した。現場の実情を無視し、慎重な審議を求める専門家や国民の声を無視しての拙速な議決である。安倍内閣になってから特にそうだが、現場を無視してまともな議論もしないまま、無理やりに不十分・不完全な法律を強行採決を多用しても通そうとする姿勢が目立つ。

そうした姿勢を変えないのは、法案の不備を、政府・与党自らが自覚しているのかもしれない。だから、異論が噴出する公聴会やタウンミーティングは、ひっそりと、慎重に反対意見を目立たせないようにメディア・コントロールを駆使して行っているのだろう。きちんと時間をかけて、丁寧に作られ、問題点も整理されたものであるなら、議論や反対意見を恐れる必要はない。それが出来ないのが、その証拠であると言えよう。

だが、実際問題として、現状で教育3法案が施行され、現場において実施されるようになれば、現場は一層混乱し、教育の荒廃に拍車がかかる可能性は高い。教員免許状の更新にしても、わずか30時間の研修でその資質の向上がかなうなどと考えるのは甘いし、現実的に考えれば、ヨーロッパの例に倣って、民間の研究会への参加を積極的に支援・援助をすれば、30時間以上の充実した支援が可能になるだろうし、教員の資質の向上にもつながる。戦前からの歴史を持つ民間研究会や40年以上の長い歴史を持つ民間研究会も存在している。暦教協、日生連、日作の会、全生研、フレネ研など、その現場で培われたノウハウを積極的に活用すると同時に、削減し続けている教育予算を増加させることの方が、教育の荒廃に歯止めをかける近道である。

だが、それをすれば、政府・与党や文部科学省の失敗が明らかになる。だからこそ、議論をせず、質問に対する答えをはぐらかせ、現実をきちんと認めようとせずに、教育基本法をはじめとする関係教育法規を変えるというパフォーマンスによってごまかし、日本の未来を支える教育の向上よりも自分達のメンツに拘っているのだろう。

だが、国家の未来、教育の未来を考えるならば、何もせずに見過ごすことは出来ない。とりあえずは参議院選挙での選択、そして日常の活動を通じて、間違った方向に進むことを少しでも押しとどめたいと思う。

|

« グランド・ジャット島の日曜日の午後…スーラの緻密さ | トップページ | 琉球ムーン…国仲涼子の歌 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/6467046

この記事へのトラックバック一覧です: 教育3法案の衆院通過:

« グランド・ジャット島の日曜日の午後…スーラの緻密さ | トップページ | 琉球ムーン…国仲涼子の歌 »