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2007年5月17日 (木)

グランド・ジャット島の日曜日の午後…スーラの緻密さ

一見すると柔らかな印象を与える一枚の絵《グランド・ジャット島の日曜日の午後》。印象派の作品が好きな人は、その題名だけで絵を思い浮かべられるだろうし、それほど詳しくなくても絵を眺めるのが好きな人なら、それを見れば「ああ、この絵か」と思い当たるような作品である。

見る者には優しい印象を与えてくれる絵だが、描く側からすれば、非常に過酷な1枚である。なぜなら、この絵は分割描法によって描かれている。遠くから見れば人物になり、イヌになり、樹木になり、舟になるのだが、近づいて詳細に見ると、注意深く選んだ純粋色の小さな斑点を組み合わせている。それによって様々な色を表現し、人物や動物、物体を描いている。知識と時間、それに多大の集中力が要求される技法であり、ここまでの作品に仕上げるには魂を削るような思いをして描き続けなければならなかったであろう。

スーラの分割描法による作品は、もちろんこれ一枚ではない。分割描法を完成させるまでの努力とその後の作品への情熱……。それが、スーラの寿命を縮めてしまったのだろうか。スーラは31歳の若さでこの世を去っている。

 

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コメント

「グランド・ジャット島の日曜日の午後」をWebで検索して見つけましたが、僕は始めて見る画です(^^ゞ
これを小さなドットから構成して描かれたものとなると、その労力は想像を絶するものであるように思われ、スーラ氏の才能には驚きです。地道で繊細なセンスが要求されそうなこの手の作業は僕には耐えられそうにありません。「好きこそ物の上手なれ」とはよく言ったものですね。

投稿: うるとらの音 | 2007年5月18日 (金) 00時00分

スーラの画法は、まったく違う色の点を隣り合わせにして、離れてみたときに別の色を表現しています。色彩に関する知識と根気がなければ絶対に描けない絵なのです。

もちろん、最初からあの画法で描いていたわけではなく、あの画法を確立する前の作品も残っていますが、あの画法のインパクトは強烈でした。

スーラの他の作品もおススメですよ。

投稿: TAC | 2007年5月18日 (金) 16時10分

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