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2007年5月 1日 (火)

五年目の手紙…アリスのⅥアルバムから

アリスⅥのアルバムの中に【五年目の手紙】という歌がある。シングルカットされたという訳でもなく、割と地味な歌なのだが、アリスの歌の中では、もしかすると一番好きな歌かもしれない。

会社勤めを続けている1人の若い女性が、ふと帰宅途中に封筒を買い、5年前に別れた恋人への想いがまだ心に残っているのに気付き、ペンを執って手紙を書いてみる。そんなシーンがそのまま淡々と歌われている。

その手紙は、最後まで書き終えたのかどうなのか? もし書き終えたとしても、ポストには投函されなかったのではないだろうか? わずか3分ほどの歌の中に、そんな余韻が広がる。想いは、必ずしもストレートに伝えるのがベストだとは限らない。表に出てきていない想いを察する…そんな中にある豊かさを、もともと日本人は持っていたのではないだろうか。そんな時代の名残りを感じさせるきれいな歌である。

そう言えば、グレープの【追伸】という歌にも同じような奥ゆかしさと美しさを感じる。今は、もしかするとそのような恋愛は時代遅れなのかもしれない。けれども、表現されたものの奥にある様々な想いを感じ取ることで恋愛は豊かなものになっていく。この歌のような感受性をいつまでも持ち続けていたいと思う。

 

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コメント

このごろでは人との文章のやり取りは、ついつい便利なのでEメールとなってしまい、手紙を書くことはほとんどなくなってしまいました。昔の彼とやり取りをする時には、と言っても時候の挨拶程度ですが、旦那の知らないパーソナルなメールアカウントを使います。ちょうどこの女性が封筒を買ったように、私も普段は使わないこのメールアカウントを何気なく開くことがあります。実際新規メールを開いて打ち出すのですが、10回に1度くらいしが送信ボタンが押せないのです。いつも途中で削除してしまいます。この歌は聴いたことありません。でもその女心を察すると、やっぱり投函せずに終わったのでしょうね。

投稿: アサヒ | 2007年5月 2日 (水) 10時01分

あえて言葉にしない/できない想いをお互いに察しあう関係の中にある豊かさ…というのは確かにあると思います。FEENは、言葉にしなくてもわかってもらえるところが、すごく心地良いのかもしれません。言葉って、時々、嘘をつきますから。でも、嘘も含めた言葉の奥に流れるものを理解しあえれば、豊かな関係を築いていけると思います。

投稿: TAC | 2007年5月 2日 (水) 11時47分

この曲を最近知りました。いい曲ですね。

投稿: 小沢 | 2012年2月18日 (土) 00時08分

最近また、車で聞いている回数が増えています。

投稿: TAC | 2012年2月18日 (土) 11時12分

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