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2007年6月28日 (木)

逆光線…狂気の夏

森田童子の2ndアルバム《マザー・スカイ》の中に「逆光線」という短い歌がある。汗、青い空、ランニング…そうした夏のイメージが冒頭にちりばめられる。クーラーもない狭い部屋で暑さに苦しみながら灼熱の太陽が照りつける青空を見上げる…そんな学生時代が何となくイメージの中にダブる。

だが、次の瞬間、心が冷たくなる。安全カミソリ・手首・命がふきだす……そして、ひとり・発狂/というフレーズがたたみかける。孤独、寂しさ、狂気……確かに、そんなものを感じる暑さがある。安全カミソリではなかったが、カッター・ナイフの刃先の鈍い光と左手首を交互に見つめていた時間の記憶はある。その頃の思いや感じ方は、確かにこの「逆光線」という歌と重なっていた。

だが、そういう時代を越えてきた今は、そうした狂気の中に身を置く人々の思いに寄り添いながらも、「生」を粘り強く語りかけていきたいという思いがある。確かに、シンドイ時代である。悪政がそれを助長している部分には怒りも感じる。だが、周りには、そんな中でも力強く歩みを進める人々や、健気に日々を生きている人々がたくさんいる。だからこそ、生きたいと思うし、また、生きて欲しいと思う。

暑い夏…その中に滲み出す狂気や詞への憧れは、この「逆光線」の歌の中に封じ込めておきたい。

 

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コメント

なんか今日の記事は重いですね。私も自殺未遂、しかも夏にしたことがあるので(カミソリではなかったですが)考えさせられました。夏の暑い午後、気持ち悪いほど静かで蝉の声しか聞こえない時があるんです。ゴーストタウンにいるような錯覚にとらわれます。いきなり熱気が頭の上から体にのしかかってくるのです。あの熱気、あれはまるで崖っぷちに立っている私を、誰かがふいに後ろから、容赦なく崖下に突き落とそうと背中を押す、そんな殺人的熱気がを感じる時があるんです。そんな時バカな行動にでてしまいました。だから夏の熱気って今でも怖い気がします。意思に反して自ら命を絶ってしまいそうで。

投稿: アサヒ | 2007年6月29日 (金) 18時01分

ウツっぽい時以外は、森田童子を集中して聞くことはありません。でも、捨てられませんね、6枚のアルバムと1枚のライブは……。「高校教師」のTVドラマや映画でも使われてましたが、歌自体には、学生運動や族などと関わりの深いものもあり、現役で聞いていた世代からすれば、TVや映画の使われ方には違和感がありました。

狂気・死・祈り…といったものを感じる歌がけっこう多いですね。

投稿: TAC | 2007年6月29日 (金) 21時24分

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