« ストコフスキーの幻想交響曲 | トップページ | 棄権も白票も信任と曲解される »

2007年7月21日 (土)

るろうに剣心…力は市井の人々のために

明治という新時代を創るためにその剣を振るった1人の維新志士が、権力を求めずにさすらい、市井の人々のために戦う。TVアニメ化もされたこのマンガは1994年から1999年まで週間少年ジャンプに連載されていたものである。

主人公の緋村剣心は、幕末の動乱期に長州側の剣士・緋村抜刀斎として最初は暗殺に、後には護衛に活躍した過去を持つ。だが、明治になっても多くの志士たちのように政界に入ることなく、峰と刃が通常の刀とは逆になった逆刃刀をふるい、市井の人々の幸せを願って「殺さず」の戦いを続けていく。

だが、江戸幕府の初期に大名の取り潰しによって浪人が増え、由井正雪の乱となって爆発したように、鍛え上げた剣術によって世をひっくり返そうと画策する男たちが次々と登場する。権力者の側からすれば、そうした勢力が力を持てば権力の座から引き摺り下ろされるので、それを何とか阻止しようとするのは当然である。

だが、一般の市民の立場からすれば、よりよい暮らしが出来れば、権力者が変わっても別にかまわない。だが、剣心が許せないのは、それによって市井の人々が苦しむことが見えたときである。だからこそ、剣心は、権力の側とは一線を画しながらも人々のために逆刃刀をふるい続ける。その結果、剣心の身体がぼろぼろになっていくとしても……。

剣心の戦いにおいて「殺さず」の誓いは、幾度となく彼を危機に追い込む。だが、それでも「殺さず」を貫くのは、維新前夜に、彼のために命を失った人々への思いがあるからだろう。理想のため、何かを守るため戦った人々に対しての憎しみは剣心の心には無い。だが、自らの欲望のために人々の幸福を踏みにじる者たちに対しては、虐げられた人々を守るために剣を抜く。

その視線で今の日本を見たとき、彼の逆刃刀の先にはどういった連中が並ぶだろうか。普通の人々が安心して幸福に暮らすことのできる日本が「明治維新」の目標だとすれば、剣心の目は、「まだ明治維新は達成されていない」と見えるのではないだろうか。

だが、剣心も、1人だけの力で敵と戦い続けた訳ではない。彼と関わる中で様々な「仲間」ができ、仲間たちと共に戦うことによって「敵」を退けることが出来たのである。1人ひとりの力は小さいかもしれないが、力を合わせれば可能になることは増えてくる。仲間たちと共に、今やれることをきちんとやって、未来へと希望をつなぎたいと思う。

 

人気ブログランキング … よろしければクリックをお願いします。

コメント・TBの主要言語は日本語…でお願いします。spmではないことを確認の上で24時間以内に公開します。

|

« ストコフスキーの幻想交響曲 | トップページ | 棄権も白票も信任と曲解される »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/120394/7228651

この記事へのトラックバック一覧です: るろうに剣心…力は市井の人々のために:

» パチンコ cr萌えよ剣 攻略動画サイト [パチンコ cr萌えよ剣 攻略動画サイト]
cr 萌えよ剣公式サイト http://www.taiyoelec.co.jp/products/recent/moeyoken/moeyoken.html で、こちらが非公式サイト。笑。 cr 萌えよ剣好きな人達の情報を集めてみました。 動画を中心に探して更新していってます。... [続きを読む]

受信: 2007年7月30日 (月) 21時02分

« ストコフスキーの幻想交響曲 | トップページ | 棄権も白票も信任と曲解される »