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2007年8月28日 (火)

やさしさとして想い出として…変わったのは?

【ふきのとう】の最後のアルバム「ever last」の冒頭を飾っている歌が、この「やさしさとして想い出として」である。その歌詞を生かした編集が心憎いが、この歌自体はもともと「風待茶房」という初めの頃のアルバムにも入っているきれいな歌であり、9月前のこの時期にカラオケに行くとついつい歌いたくなる歌である。

もうあなたと逢えなくなる 2人で夢に見た 手さぐりの 

青春は通りすぎた 昨日の風のように

もう あなたは冗談も云わずに 九月のことにかかりきりみたいで

夜の街は 淋しすぎて その上 冷たすぎて

爪の伸びた小指をかみながら こぼれる涙に言い訳していた

知らないこととはいえ 短すぎた ぼくが1年離れて いるうちに

あなたが あなただけが こんなに変わるなんて

解散に際してのアルバムで「もうあなたと遭えなくなる…」というフレーズの歌を冒頭に置き、最後の「山のロープウェイ」という歌の終わりのフレーズ「…いつかまた会えたらと思います」で結んでいるところに、【ふきのとう】の思いを感じる。

それはそれとして、この歌に描かれている別れのシーンで、男の方が女の変化を悲しんでいるが、1年も会わなければ、お互い、変わっていて当然であろう。一年分の体験・経験が人間を変えていくのだから「あなただけが」「変わる」というのはおかしい。でも、変わって欲しくない部分の変化が心の距離を開き、別れへとつながっていったのだろう。

そうした別れのシーンの心情を澄んだ声で歌い上げているこの歌は、高音の伸びが特に美しく、聞いているとしっとりとした思いを味わえるが、その音の高さと音域の変化の巾の大きさゆえに、歌い上げるのは難しい。それでも、上質の小説の一部を読むような感じがあって、残暑も忘れさせてくれるような歌である。

 

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