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2007年8月22日 (水)

冷たい水の中をきみと歩いていく

《冷たい水の中をきみと歩いていく》…初めて見て、これが歌の題名だと分かる人はほとんどいないと思うのだが、実は、これは谷山浩子の歌であると同時に1990年に発表された15枚目のアルバムのタイトルでもある。アルバムのタイトルと同じ歌である…ということは、それなりに思いの強い歌なのだろう。

確かに、個人的にも11曲収録されているアルバムの歌の中でも印象深いものの1つである。ただ、この歌はあくまでもイメージの中を漂いながら楽しむ歌であり、歌詞の意味を考え始めたら頭が痛くなるかもしれない。

冷たい水の中をきみと歩いていく なんて青くあどけない夏の1日 グラスの底を

誰かの読んでいる小説の挿絵の 湖の中に ぼくは今沈んでる  誰も見えない

みのらずに終わった恋は 重さもかたちもなく

みのらずに終わった恋は 思い出も影さえなく

あんまり静かに輝くので ぼくのからだはこわれていく

あんまり静かに輝くので 音楽ももう聴こえない

あんまり静かに輝くので ぼくのからだはこわれていく

あんまり静かに輝くので ぼくの命も奪っていく

谷山浩子の高く透き通る声が、透き通る歌詞のイメージをさらに増幅させて生と死の狭間を漂う不思議な世界へと心を誘う。その美しさに魅せられてしまったら、命までも透明になって消えてしまいかねない怖さがある。その不思議な魅力を湛えた世界は、ローレライかシレーネの歌声のように妖しい誘惑のまなざしを送ってくる。だが、その微妙なイメージの世界がまた楽しい。

暑い夏の午後、例えばこんな歌を聞きながら、日常のわずらわしさを忘れてイメージの世界での散策を楽しみたいものである。

 

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コメント

失恋の詩、というより恋する人が他界して打ちのめされている詩にも感じられます,,,
重く沈んだ雰囲気が神秘的な様相を醸し出していますね。
僕の取り巻く環境(例えば聞く部屋とか)からはこういう曲は似合いませんが、薄暗い照明の似合うリスニングルームだと良い雰囲気で聴けるでしょうね。

投稿: うるとらの音 | 2007年8月22日 (水) 23時49分

曲自体は長調ですから、それ程クライ感じはないんですよ。でも、詞に注意してみると、けっこう…。それが一層、独特の不思議な世界を作っています。このアルバムは《トライアングル》や《森へおいで》《銀河通信》など、けっこう興味深くておもしろい歌が多いですね。

投稿: TAC | 2007年8月23日 (木) 18時56分

えっ・・・・・・・
この歌詞の意味がひょっとしてわからないんですか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・

ようするにあまりに悲しすぎる状況を歌ったものですよねぇ

恋が叶わず、その愛する人の幻と「共」に入水「自殺」をしている。

恋する人が他界して打ちのめされている
というような救いのあることではないでしょう。
それはむしろ無粋で、この曲のこの透明感は純粋に=ただ単に 一人の少年が自殺しているだけのあまりに透明にして悲壮な状況を歌ったものだと思います。

「なんて青くあどけない夏」は「なんてあっけない恋」のようにも思えます。

「ぼく」の連発からもたった一人切りで終止している状況が強調されています。
「きみ」はほとんど関わりはないでしょう。

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 04時33分

↑あれ
出ない
使い方がよくわからない

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 04時39分

ない
出ない
よくわからない


このページの書き方もやはり「入水自殺」であることがわかってない
http://yukasumomo.exblog.jp/3149289/

信じがたい・・・
これからの日本は安泰だなぁ

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 04時59分

あ、わかりましたゴメンなさい。

初めてブログに書き込んだのと今しがた初めて音楽をダウンロード販売で買って初めてレコードの「冷たい水の中をきみと歩いていく」を聴いて涙してたものですから・・・

FMでやってたスタジオライブ?での「冷たい水の中をきみと歩いていく」はもっと透明感がありましたよ。

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 05時14分

あ ちがいました・・・
http://www.kisweb.ne.jp/personal/ao-neko/0501hiroko.htm
僕が安泰でした。

自然死だそうです。
http://blog.livedoor.jp/m-49_59209/archives/2004-02.html

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 06時06分

SPAM対策のために確認するまで公開していません。失礼しました。
歌詞/言葉については様々な解釈の仕方があっていいので、それぞれの味わいを楽しめばよいと思います。ただ、15歳の時に出したアルバムも含めて長いこと谷山浩子さんの歌を聞いている感覚からすれば、入水自殺にしてしまってはイメージの深まりがあまりないように思われます。ファンタジーの世界は表に出ているものだけでなく、裏を流れているものも含めて読み取ることで一層味わい深いものとなりますから。

投稿: TAC | 2007年12月30日 (日) 14時05分

そうでした。
まったくそのようでした。

僕はもう20年以上前にファンになっていましたがいろいろと事情があって数枚のアルバムしか聴いていませんでした。

きのう、その後にSORAMIMIや銀の記憶 空からマリカがなどを聴いていますが感動で体が震えています。

投稿: とり | 2007年12月30日 (日) 15時39分

私は30年以上聞いていることになるでしょうか。「海の時間」「ひとりでお帰り」「静かに」「よその子」「ゆりかごの歌」「学びの雨」「あやつり人形」などが好きですね。一部は取り上げているので、また他の歌も覗いてみて下さい。

投稿: TAC | 2007年12月31日 (月) 13時50分

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