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2007年11月10日 (土)

再び「夢の樹」…岡村孝子の1stアルバムより

以前にも書いたが、岡村孝子の歌の中で特に好きなのが「夢の樹(き)」と「オー・ド・シェル(天の水)」という歌である。2つとも、アルバムのタイトルにもなっている歌だが、今回、あらためて「夢の樹」について書いてみたくなった。カウンセリングなどと関わりを持っている関係で、先日、「夢の樹」の歌詞が頭に浮かんだことがあり、それについての話をする機会があった。そこで今回はその辺りも含め、もう一度「夢の樹」について書いてみよう。

人は、誰かに「わかってもらいたい」と願いながらも、孤独の中で生き続ける。けれども、「わかる」「わかりあう」ということはけっこう微妙な問題を含んでいる。それでもやはり、多くの人は「わかってほしい」と思う。特に、自分が大切に思っている人に分かってもらいたいのである。けれども、それはそう単純でもない。そんな現実を、淡々とこの歌が歌っている。特に、2番の歌詞に接しているとそのことを強く感じる。

 

悲しい顔して生きてる女に 誰かがやさしくする

傷つくことなど知らない人ほど 悲しい顔を見せる

一つの夢見て歩いてきたのに 通じる心もなく

やっとの思いで芽生えた夢の木 つみとり逃げてしまう

今窓の外 木枯しに散った枯葉が舞い上がる

そんなものだとくり返し 落葉は風に消えてゆく

泣きたいよね 泣きたいよね 男だって女だって 立ち止まる時には

からみついた心の糸ほどくような優しいうた あなたにも届け

悲しい恋などしたくもないのに こりずに愛を探す

死ぬほどつらいと言ってる人ほど 悲しい恋におちる

期待はしないと夢など見ないと 何度も誓ったのに

わかってほしいと一人はつらいと 心がつぶやいてる

今この胸に打ち寄せる波の終りはどこだろう

いつか出会うとくり返し 船は沖へとすべり出す

泣きたいよね 泣きたいよね 行く所も帰る場所も 遠すぎる時には

感じたいね 真実(ほんとう)のうた あなたのため 私のため 生きている限り

 

この歌は【あみん】の活動を休止してソロ活動を始めた最初のアルバムのラストを飾る歌である。それまでの過程の中で岡村孝子自身もいろいろと悩み、苦しんだという話を何かの雑誌で読んだ記憶がある。その過程を経て出来た歌だからこそ、味わい深い内容になっているのだろう。もう若いとは言えない年齢になったが、まだ人生の途上……どこへと至るのかは定かではない。それでも、「真実のうた」に近づけるような生き方をしたいと思う。

 

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