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2007年11月 7日 (水)

誇りを失った社会

赤福餅に続いて御福餅、さらに返馬餅に平治せんべいと、三重県下の老舗の和菓子の偽装が次々に発覚した。老舗の暖簾に誇りを持っていたら、絶対に考えられない事だろう。だが、老舗のネームバリューにあぐらをかき、金さえ儲ければいいという形で誇りを売り渡してしまえば、いくらでも起こり得ることなのだと思われる。

だが、こうした現象はこれらの食品会社ばかりではない。年金問題における社会保険庁の考えられないようなふざけた仕事ぶりや、給油活動における杜撰なチェック体制など、誇りと責任感を持って仕事をしていれば絶対に起こらない類のミスである。

いつから日本はこんな社会になってしまったのだろうか。バブルの時期に「金儲け」に狂奔し、真面目に実直に仕事をすることを軽視して、「職人」の誇りでは生きていけない社会を作ってしまった事が原因のひとつなのだろうか。

対人関係能力…は確かに大切である。けれども、昔の職人は必ずしも対人関係能力が優れていたわけではない。それでも、仕事に責任と誇りを持ち人に売り込むよりも人をうならせるような技や技術や芸を磨いた。そして、社会にも一般の人々にもそれを見る目とそれを尊ぶ心があった。

だが、今は優れた腕や技術や芸があっても、口下手であったり人間関係を結ぶ力が弱かったりすると、それを生かしにくく、生きづらい世の中になっている。それが、社会全体が誇りを失い、金に狂奔して迷走してしまう現実を生み出しているのかも知れない。何とかしなければと思うのだが……。

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コメント

赤福餅は本当ショックでした。うちの両親の大好物で、三重近辺に行くときは必ず、そして大阪のデパ地下でも必ず買っていたお土産なのに。残念ですね。イギリスにもありました。それは味付けの肉です。賞味期限が終わったものを、たれにつけるとまた数日長持ちするというので、新しい日付をつけて売っていたのです。知らない私はまずしかったし、よく買いました。人の足元をみた商法に、怒りを覚えたのを、この赤福の事件のときに思い出したのです。

投稿: アサヒ | 2007年11月 8日 (木) 12時12分

老舗の誇りを失って、恥も外聞もなく短期的な「金儲け」に走った結果…でしょうね。金持ち重視、株主重視の形は、どうしてもそういう傾向が強く出てしまうのかも知れません。政治家だって誇りも何もあったものではないし、したがって何事につけても品がないように思われます。「武士は食わねど高楊枝」まではいかなくても、自分の仕事や生き方に誇りを持てなければ…と思います。金にはなりませんけどね。

投稿: TAC | 2007年11月 8日 (木) 23時39分

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