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2007年11月 2日 (金)

必用なのは丁寧な議論

自民党からの大連立の提案を民主党が拒否したらしい。詳細は知らないが、衆参の多数党が異なる中での政権運営に苦慮する与党・自民党が持ちかけたのだろう。だが、小泉政権以降、驕った自民党の行った強行採決の「結果」が表面化しつつある今、安易な採決の連発が国民の生活と国の未来を損なう危険が一層はっきりとしている。そんな中で、大連立など行えば、国会は一層意味を失ってしまう。

特に、安倍政権の失敗は議論を封じ込める強行採決の連発にあった。小泉政権での郵政民営化、これも議論を中途半端に終わらせることで問題点を封じ込める結果となった採決によって決定されたものだが、当時の議論の中でも指摘されていた通り、今、地方の郵便局の使い勝手は悪くなり、サービスは明らかに低下している。自衛隊の給油問題も昨今のガソリンの高騰と、文民統制の杜撰さを考えれば、とても賛成できない。外国にタダで石油をやるくらいなら、もっと国民生活に石油を回してガソリンの高騰に対処すべきであろう。それに、それこそ「民間」での援助に徹する知恵こそが外交として求められるものなのだ。

必用なのは、丁寧な議論である。そのためには、今のねじれ国会は慎重な議論を行うのにもっとも適した環境だと言えるだろう。「自立支援法」によって自立を阻害される身障者、高止まりからいっこうに減る気配が見えない自殺者数、そして「豊かな国」でなぜか餓死者まで出してしまう現実。それらの事実をきちんと見据えた議論を国会で展開して欲しいものである。

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コメント

自民はまた恥を曝してしまいましたね。ねじれ国会には賛否両論が論じられる中ですが、大連立構想に反対した民主の姿勢には僕も一定の評価をしています。ただ、民主の党首があの方ですからねぇ。まだ安心はできません。
どこか歯車が噛み合わない現在の政策。その皺寄せが弱者に及んでいるのは確かですね。そればかりか、景気は多少持ち直したとは言え企業も株主重視で、従業員にまで利益分配する余裕がないようでサラリーマン生活も一向に向上しません。
こんな時代にあってこそ意味のある議論が展開できる環境が国会には必要なのでしょうね。

投稿: うるとらの音 | 2007年11月 3日 (土) 09時39分

内需に頼れる構造にする事によって景気は安定するのですが、一般の労働者の賃金が低く抑えられていると内需が延びません。株主や経営者を優先した政策を何年も続けてそれが理解できないのですから、自民党も官僚もバカなんでしょうね、きっと。
小沢党首は、今までの経緯からすれば無条件に信頼する事は出来ませんが、比較の問題で、今のところ自民党よりもマシなことを言ってますね。

投稿: TAC | 2007年11月 3日 (土) 21時05分

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