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2008年1月 1日 (火)

パスカル・シティ

20年ほど前の新谷かおるのマンガに『パスカル・シティ』という作品がある。新型のスペース・シャトルであるサラトガが初飛行のミッション中に事故をおこす。当初は月面への追突の危険を回避し、乗組員は全員生きていたのだが、NASAの必死の努力も空しく、太陽に突入する軌道を進んでいく。その時に、乗組員の子どもたちが、シャトルを乗っ取って発進し、父親たちを救おうとするのである。

問題は、新型のシャトルであるサラトガのスピードで、救助船との0.00001秒のシンクロの誤差によってドッキングに失敗し、大人たちは絶望してしまう。けれども、子どもたちは諦めず、NASAや国防総省のコンピューターをハッキングし、シャトルで宇宙に飛び出すのである。そして、サラトガのミッションのために設置してあった燃料コンテナで燃料を補給し、子どもたちを救出するために発射されたシャトルを振り切って、サラトガの救出に向かう。

当時としては難しかったためか、少年ビッグコミック誌(「みゆき」や「エリア88」などを連載していたが現在は廃刊)の連載も早く終わり、単行本としても2巻で完結している。そのため、サラトガに追いつくまでの宇宙飛行の間のエピソードも少なくて残念なところもあるが、子どもたちの柔軟さは宇宙での生活に適応し、様々なトラブルもお互いの協力によって乗り越え、ギリギリでサラトガとのドッキングを果たし、父親たちを救出して地球に帰還する。

もちろん、本当の宇宙飛行には体力も必要だし、多くの訓練も受けなければならない。けれども、子どもの発想の柔軟性と適応力の高さは、未来を切り開く大きな力となり得る可能性を秘めている。それを大切にし、子どもたちの力を伸ばしていく環境を整えるのが大人の役目だろうし、それによって人類の未来は開かれるのではないかと思う。

ただ、現代の社会は、必ずしも子どもたちを本当の意味で大切にしていないのではないかと感じることが少なくない。子どもを大切にすることは未来を開く道につながる。人類の未来を守るために、身近な子どもたちを大切にすることから始めていきたいものである。

 

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