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2008年2月22日 (金)

中高年の危機と成熟

もう、30代の前半までのようにはやれない…と感じ始めるのはいつ頃だろう。それは人によって多少なりとも異なるが、体力や気力の衰えを実感し、それを認めてその変化を引き受けることから中年期のアイデンティティの再確認は始まる。

特に、先端技術と情報化の急速な変化が日々更新される現代社会において、適応能力の衰え始める中高年は自信を失って、自分自身のアイデンティティを見失ってしまうことも少なくない。けれども、人生の後半にさしかかったところで、今までの自分の生き方を見つめ直し、これからの自分の生き方を考えていく作業は、ある意味ではとても大切である。

先端技術の変化と情報化の流れは、精神や肉体が柔軟さを失って年老いていく自分の現実とすり合わせたとき、確かに適応するのに時間がかかるし、若い頃のようにはいかない。けれども、そうした流れを見ながら距離を置き、その上で、今までの人生の中で自分自身が積み上げてきたものを土台にして活かしながら、これからの人生を渡っていけるように自分を変えていくことは、自分の人生を豊かなものとして終えるために必要だろう。

ただ、これは口で言うほど簡単なことではないし、それに失敗すれば精神的なダメージも大きいだろうし、そのダメージによって鬱になったりすれば、自殺などという道を選んでしまうこともあり得る。だからこそ、人はある程度生きていればそういった道を通るのだと知ることの意味は大きい。そして、それを知った上で、歳を重ねていく自分とそれなりに折り合いをつけながら、豊かな後半生を送れるように自分を変えていく努力が大切になってくる。それはもちろん簡単ではないし、若い頃とは異なり、自分を変えるのにもずっと時間はかかるだろう。けれども、人はいくつになっても自分を変えることはできる。

若い頃の変化は、【成長】のための変化である。それに対して、中高年の変化は、【成熟】のための変化だと言えるだろう。中高年の危機を【成熟】のための肥やしとして受け止め、活かし、死の瞬間にはそれなりに納得できるような人生を送りたいと思う。

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