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2008年4月22日 (火)

何の為の学力テストか

昨年に引き続いて全国一斉学力テストが行われたが、再開して1年も経つというのに、その目的が見えてこない。そもそも、旭川学力テスト裁判などの経緯を経て、1度は中止したものである。私立学校の参加率が前年よりも低下していることなども含めて、なぜ、今、学力テストが必要で、それをどのように使っていくのか…という点がまったく見えてこない。だから、《予想問題》をさせる…などということも起こってくる訳である。

その点、犬山市教育委員会の主張は一貫しているし、納得もできる。例えば、学力テストの結果、点数の悪い地域・学校に重点的に教育予算を増やし、子どもたちの教育環境を整えるための資料として利用するような使い方をするならば、独自の工夫や予算で子どもたちの教育環境を整える努力を続けている犬山市教育委員会も参加するだろうし、《予想問題》など作ったりもしないだろう。

そう考えてみると、多くの予算を使って全国一斉に行われる学力テストの意味も見えてこないし、そんなことよりもその予算を使って教員の数を増やし、30人学級の完全実施や学校カウンセラー、あるいは学校図書館司書等の常設を実現する方がずっと有益である。「長いものには巻かれろ」「寄らば大樹の陰」という意識で学力テスト参加を求める犬山市長や文部科学省は、犬山市教育委員会が突きつけている疑問に答える責任がある。

何の為の学力テストなのか。それをどのように使うのか。そして、それが本当に子どもの学力を高める有効な手立てとなっているのか。そして、その為に使われる予算の額と効果はどうなのか。それらの問いに答えられない全国一斉学力テストであれば、税金の無駄遣いであり、やる必要はないだろう。

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コメント

[TAC]様
 全国一斉学力テストが行われましたが、私もその目的やどのように子供の教育に生かそうとするのか、国の方針を十分に理解をしていませんでした。反省です。学力を把握して何をどのようにするのか、方針や方針を実行するプログラムも示されて、有効にに税金が正しく教育に反映されるのかを見届けるべきでした。
 「予想問題」を実施して自分の地域や学校の見掛けの学力を上げるのは、教育者として何を考えているのでしょうか。
 結論の最後の4行のご意見に賛成です。
教育は極めて大切で、もっと具体的関心を抱いていなければ成らない事を思い起こしました。
 感謝を致します。 

投稿: 宮崎 寛 | 2008年4月24日 (木) 19時05分

私立学校の参加の減少は、意味がないと判断した結果だろうし、「予想問題」が出てくる背景は、犬山市の教育委員会が指摘しているように過度の競争を煽る結果となりかねない危険があるからで、政府・文部科学省の目的や使い方を明確にしないままなし崩しで行っている税金の無駄遣いであることを社会の対応が証明しているわけです。こんな状況の学力テストよりも大切な税金の使い道はあります。犬山市教育委員会は独自の判断で、30人学級の完全実施を全国に先駆けて行っているのですから。

投稿: TAC | 2008年4月25日 (金) 02時05分

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受信: 2008年4月23日 (水) 00時02分

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