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2008年7月 3日 (木)

ブラザーサン・シスタームーン…心の平安を求めて

1人の若者が、十字軍に参加して傷病のために帰還した。生死の境をさまよった後に回復したとき、彼は、鳥の声や風の音、太陽の光の中に神の声を聴いた。そして彼は、豊かな生活を捨て、家を捨て、家族と別れを告げて、荒野の崩れかけた教会の再建のためにたった1人で動き始める。【ブラザーサン・シスタームーン】は、フランチェスコ派修道院の誕生を描いた美しい映画である。

今まで、何本も映画を見ている。多い時には、週に数回は映画館に通った時期もあった。そんな中で、最も心に残る映画の1つである。そのため、最初の携帯電話を買った時から現在に至るまで、着信音は、この映画のテーマを使っている。監督は、オリビア・ハッセーの「ロミオとジュリエット」を撮ったフランコ・ゼフェレッリ。四季に移り変わる美しい自然の映像を背景にしながら、富や地位や権力や欲望がいかに心の自由を蝕んでいるかを突きつけつつ、信仰と愛に生きる生活の貧しいけれども豊かな時間を鮮やかに描ききっている。

それ程多くの稼ぎはないので、贅沢をしているつもりはないが、それでも、今、生活を送っている部屋を見渡してみると様々なモノで溢れている。このモノで溢れた生活を維持するために、私たちは金を追い求め、自由な時間を削って、心の豊かさを売り渡している。もし、フランチェスコのようにすべてを捨てる強さがあったら、私たちも自由と心の豊かさを手に入れられるのだろうか。

町の裕福な市民たちが通う華やかな衣装に身を包み宝石をちりばめた王冠を被ったキリスト像。フランチェスコの行動と言葉に触発された人々が力を合わせて再建した小さな教会にある、聖書の言葉通りの十字架のキリスト像。町の教会は沈黙が支配し、フランチェスコの教会には自然な歌声と喜びの歌声が溢れる。自然の美しさと、神の言葉を素直に受け止められる澄んだ瞳の美しさが心を洗ってくれる。

この映画は、それ程名の売れている映画ではない。それでも、フランチェスコの語る言葉の1つひとつが深く心に染み込んでくる。何度見直しても、その都度、大切なものを思い出させてくれる珠玉の作品である。

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