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2008年7月 7日 (月)

七夕の夜に

601番目の記事は、七夕の夜である。現在、いくつか星は見えるが空は雲が多く、すっきりと晴れ渡ってはいない。織女と牽牛は、今夜は残念ながら逢瀬を楽しめないということか。七夕伝説の起源は、もともとは中国らしいが、年に一度の逢瀬とはなかなかロマンチックである。ただ、それがずっと続いているということになれば、距離を隔てていても、お互いの心は深い信頼で結ばれているということである。

ところが、人間たちの世界ではなかなかそれが難しい。例えば、若い世代の携帯メールのやり取りなどの様子を見ていると、メールが来るとすぐに返信しなければならないような様子が伺える。お互いに信頼しあっていればそんな必要はなく、それぞれの都合のいい時間に呼んで返事を返せば良いと思うのだが、やりとりの行為そのものによって関係を維持しているから、それができないのだろう。

これは、ある意味では極端な例かもしれないが、人間の恋人同士の場合は、当然、それぞれの人間関係もある訳で、やはり、同じ時間の積み重ねがお互いの想いを育むのに対し、時間的なすれ違いは、度重なれば誤解や不信感を生むことにつながりかねない。さびしい話だが、それが「現実」の姿でもある。

ただ、誤解や不信感は、きちんと向き合うことで、返ってお互いをより深く理解し合い関係を深めるチャンスにもなり得る。…もちろん、お互いへの強い想いが維持されている場合に限ってのことだが。ただ、時間をかけず、苦労をせずにそれができるわけではない。やはり、理解を深めるにはお互いに2人の時間をきちんと積み重ねる努力が必要である。

織女や牽牛は、そういう努力を積み重ねたのだろうか。それとも、人間ではないから、嫉妬や誤解に苦しむことはなく、それゆえに信頼していられるということなのだろうか。まあ、大気圏を越えてしまえば、2人の逢瀬を邪魔する無粋な雲は存在しなくなる。ただ、光速で進んでも1年や2年ではたどり着けない距離が横たわっているのだが……。

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