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2008年10月31日 (金)

いなおりいすわり麻生政権

緊急経済対策をまとめて解散するということで首相となった麻生太郎が、見苦しくも解散を引き伸ばしている。衆議院の多数は、小泉元首相の「郵政民営化のみ」を問う解散によってもたらされたものだが、その後の自公政権によって行われた年金改革も医療制度改革も、後期高齢者医療制度も、すべて失敗であったのは自明の通りである。

まともな民主主義国家であれば、当然、国会解散によって新内閣を発足させなければならない筈なのだが、民主主義を党名にも掲げる反民主政党は、国民の意思を問わずに、政権に居座り続け、国民への害悪を拡大し続けている。

このブログでも何度も書いてきたが、小泉改革は失敗であり、それを行った自公政権は、総選挙で民意と今後の方向性を問うのがスジだし、「政治の空白」なども、今後の国会の空転を考えれば、そちらの方がより大きくなる可能性が高い。抜本的な改革をする腹をくくれば、総選挙こそが近道なのである。

ところで、先日のニュースで見た麻生太郎の「方針」はすべて対症療法に過ぎず、小泉「改革」以降、遅々として進まない行政改革の空手形を口にしたうえで増税を目論んでいる。国民の生活を徹底的に破壊するつもりなのだろう。

財政赤字の問題を口にし、増税を国民に求めるのなら、まず、その法案を提出する党が、議員報酬を半減もしくは返上して範を示すべきだろう。それに賛成票を投じる議員達もそうだし、財務官僚もそれに倣えばいい。それをしてからの「増税案」がスジというものである。

そうした「努力」をかけらも見せず、増税を口にするとは恐れ入る。民意の裏づけを持たない居直り居座り政権と首相は民主国家の害悪である。

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2008年10月28日 (火)

シンポジウムを終えて

10月26日に三重大学で開催された不登校のシンポジウムにパネラーの1人として参加した。親の会の世話人を代表しての参加であったが、エンカウンター・グループとしての親の会は、ある意味では、公的機関による設立は難しい(本人や親が学校などに不信感を持っていたりすると、逆に公的機関が設立すると不信を覚える場合がある)ような部分もある。民間グループとしての「距離」は必要なのだが、一方で、存在を知っていただき、お互いに協力しあえれば、問題に対処していく際に大きな力となる。そうした意味において、「三重県・考える会」という親の会の存在を県内外の関係者に知っていただく機会を得たことは、これからの活動にプラスになると感謝している。

さて、今回は「不登校シンポジウム」ということで、ひきこもりの問題や就労の問題については触れられることはなかった。けれども、それらが不登校問題と地続きの大変深刻な問題であることも確かであり、加えて、LDやADHD、アスペルガーなどの特別支援教育と不登校問題についても、まったく触れることができなかったことは残念だった。この問題については、不登校とのかかわりも含め、医療機関との連携の必要性や、とりあえず「診断」をしてもらうと「療育」のルートに乗せやすくなり、それによる接し方の変化によって不登校へといたらずにすむ場合が出てくることもあるので、その辺りも、今後の課題となるだろう。

ところで、指定討論について、4つのうち3つも指名していただいたが、時間の関係で急いで1つを答えることしかできなかったので、この場で3つの答えを述べておこう。

1)不登校、引きこもりの方と向き合った時、元気を出して笑顔を見せてもらうためのコツは何でしょうか?

・あれば、ぜひこちらが教えていただきたいところですが、好きなことや得意なこと、興味を持っていることからアクセスを試みるということが大切だと思っています。そこから、様々な「表現」(言葉に限定しない)を引き出し、それを受け止めながら、みんなで可能性を探っていくことでしょう。ただ、「好きなことがない」といった場合はいっそうやっかいです。その場合は、詩などの文学や音楽、美術表現や手仕事、作業など、こちらがある程度一緒に関われて表現を受け止められるような「場」に誘ってみるような手立てをとって見るのも1つの方法だと思います。ただ、その際には「私が好きだから一緒にどう?」というスタンスが大切で、「あなたのためだから」という【欲】を出してやるのはNGでしょうね。

2)家庭教育力を向上させるためには、どうしたら良いでしょうか。良いアイディアをお示し下さい。

・企業の都合最優先の悪質な労働環境を是正し、サービス残業には厳罰を処し、6時以降の残業は3倍の時給を保障するなどして社会システムとして家族と過ごす時間を確保する事が大切でしょう。それと、一般の「先進国」並みの20人学級を実現しOECD諸国のトップクラス並みの教育予算を使えば、普通に家庭生活を営むだけで十分だと思います。が、今の現実の中で可能な事は、できる範囲で、子どもたちと一緒に過ごす時間を少しでも増やし、理解が可能かどうかは別として、子どもたちが好きなもの(マンガでもゲームでも音楽でも)にも接してみて、感覚や感性の波長を合わす努力をしてみると同時に、親自身も大人として自立/成熟していくことが大切だと思います。

4)学校のない教育制度をご提案下さい。

・これには反対します。日本国憲法の子どもの権利としての【義務】教育と改悪前の教育基本法の精神を実現すれば、「学校以外の選択肢であっても、社会の中で人間として自立し生活する力を身に付けられればO.K.とする」という複数のルートを認めて良い…という
ことになるでしょうし、学校をなくしてしまうことは、必ずしも良いことばかりとは思えませんので。それに、日本国憲法の精神や子どもの権利条約の精神とかけ離れている今の日本の学校制度を是正するだけで、不登校やひきこもりの問題はかなり改善すると思われるからです。とりあえず、十分な予算と人員を配した特別支援教育の充実、20人学級の実現だけでも、けっこう効果はあがるはずです。唯一、学力テストを拒否した犬山市教育委員会は、市独自で予算をつけて、30人学級を完全実施しそれなりの効果をあげていました。ただ、現行の一般学校とは別のルートとして、夜間中学のような形やフリースクールのような形は柔軟に認めていく必要はあるでしょうし、中学卒業資格認定試験や大検などの制度を改変・充実させて、独自の判断で学習し自立していける複数のルートを保障することも必要だと思います。

問題からして、時間的には十分とはいえなかったが、それでも意味のあるシンポジウムだったと思う。

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2008年10月27日 (月)

風邪をひいたかも……

昨日、三重大のシンポジウムのパネラーをして帰って来て夕食を食べた後、すぐに寝てしまった。前日の夜は夜中に何度か目が覚めて、熟睡…という感覚があまりなかったことと、長時間の車の運転で疲れたせいかな? と軽く考えていたのだが、昼ごろから頭がすっきりせず、夕方には頭痛がひどくなって珍しく頭痛薬を飲んでしまった。

結婚していた頃に、元嫁が買った頭痛薬がまだ残っていて、辛うじて使用期限内だったことが幸いしたのだが、逆に言えば、そんな薬が残っているほど、めったに頭痛薬を飲まないということである。頭痛ばかりでなく、少し肌寒い感じもあった。気温自体も今日は先週までと比べて高くなかったが、たまっていた疲れと気温の低下が災いしたのかもしれない。

だが、もうあまり無理がきくほどの年齢ではない。風邪は、「休みなさい」という身体からのメッセージであることも少なくない。そう言えば、先週までは十分な睡眠をとったとは言いがたい日が多かったようだ。素直に身体の声に耳を傾けて、早く寝た方が良さそうである。頭痛も、薬が効いたのか、今は治まっている。ついつい、無理をしてしまいそうな自分を抑え、今日はおとなしく眠りにつこう。

年齢を重ねて、身体のあちこちからは若い頃の強さやしなやかさや粘りが失われ、ガタが来ているところも出ている。長生きをして幸せになりそうな政治が行われていない国だが、それでも大事に使えば、もう少し他の人の役に立つこともできるかも知れない。長生きしたくなるような国ではないが、長生きしたくなる国になるように、やれることから手をつけていくことも大切だろう。そのために、もう少し自分の身体を大切にしても良いかもしれない。

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2008年10月23日 (木)

ウルトラセブン印象記…宇宙囚人303

ウルトラ警備隊の超兵器と言われてまず頭に浮かぶのは3つに分かれての攻撃ができ、地球上ばかりでなく宇宙空間をも飛行する能力を持つウルトラホーク1号である。「宇宙囚人303」については、このウルトラホーク1号の印象が強いストリーとなっている。

冒頭、狩猟に来ていたハンターが謎の怪物に襲われる。その頃、地球防衛軍の宇宙ステーションV3が冥王星外からの謎の電波をキャッチする。それは、キュラソ星から、囚人の脱走を知らせる通信であったことが判明し、ハンターはその囚人によって襲われた地球人の最初の犠牲者だったのである。ウルトラ警備隊はガソリンスタンドからの急報を受けて出動し、囚人303号が乗ってきた宇宙船を破壊するが、警戒中にアンヌ隊員が捉えられて操られホーク1号β号を奪われる。

この事態に際し、ダンはホーク1号をドッキングさせてβ号に乗り移る作戦を進言する。その進言は作戦として実行に移され、β号を追ってα号とγ号が出撃する。後ろから回り込んでドッキングしたα号とγ号は、苦心の末にβ号とのドッキングに成功する。そして、アンヌ隊員の救出に成功するが、囚人303号の反撃でβ号が燃え始める。ダンはβ号を切り離させるとウルトラセブンに変身し、墜落していくβ号から脱出する。囚人303号は体内のガソリンに火がついて自爆してしまう。ダンは、地球でも多くの人を殺害した囚人303号に、「逃げ場は無い」「宇宙でも地球でも正義は1つなのだ」と叫ぶ。

だが、ブッシュの始めた「テロとの戦い」によって、今の地球上においては必ずしも「正義」が1つではないことを私たちは知ってしまった。例えば、ブッシュ政権によって「敵」とされたアフガニスタンのタリバンは、学校の建設などの日常活動によって多くの民衆の支持を得ていた。アフガニスタンでタリバンがまた勢力を伸ばしているのは、ブッシュ政権の言う「正義」がアフガニスタンの民衆には「正義」ではないからである。もしかしたら、利害や欲望を超えたところに地球の多くの人々が納得できる「正義」を打ち立てることは時間をかければできるかも知れないが、少なくとも今は無理である現実が存在する。

それを考えると、ウルトラホーク1号のアクションを楽しめるが、少しほろ苦い感じの残る話である。

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2008年10月21日 (火)

北岡樹さんのシャンソン・ライブ

11月23日に、シャンソン歌手の北岡樹(みき)さんのライブを志摩市内で開く、と市内に住むS画伯から連絡があった。北岡さんは、幼児虐待をテーマにした「ぶたないで」という歌をはじめとして何曲か作詞を提供している、仲の良いシャンソン歌手で、市内のなじみのスナックで時々顔を合わせて仲良くなり、北岡さんを紹介したことから、ライブを企画した時にはよく連絡をしてくれる。

前にあった、伊勢でのチャリティー・コンサートの時には、用があって津市内に出かけていたので、打ち上げの時だけしか参加できなかったために、生の歌声は久しぶりに聴けることになる。包み込んでくれるような低音を聴いていると、歌声に抱かれているようで、とても心地よい。今回は、このところの忙しさの中では奇跡的に予定の入ってない日だったので、生の歌声が聴けると思うと、今からとても楽しみである。

最近は、日本人4氏のノーベル賞受賞を除いては、あまり良いニュースも聞かない。そのノーベル賞も、過去の仕事を評価されてのものだが、すべて基礎研究であり、大学の独立法人化によってその基礎研究への予算配分が低下し続けている現実を考えれば、10年先の状況はお寒いものである。そうした現実を認識できる者としては、手放しには喜べないノーベル賞受賞だった。

そんな中で、今回のシャンソン・ライブは、ささやかだが、手放しで喜べるニュースである。来月の楽しい時間を支えに、少し疲れ気味の毎日にささやかな希望をもって進みたいと思う。

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2008年10月19日 (日)

インプットとアウトプット

最近は、なかなかblogの記事を書こうという気にならない。けっこう忙しくて、疲れがたまっていることも1つの要因なのだろうが、ゆったりとした時間枠の中で、じっくりと集中するまとまった時間がとれないことが大きいように思う。

加えて、細切れの時間の中で「原稿」としてまとめる必要があるものがいくつかあって、そちらを優先することで、低下しつつあるアウトプットのための集中力を使い果たしてしまっているからなのだろう。

人間が人間として生活し、生きていくためには、インプットとアウトプットがバランスよく行われることが大切である。細切れの時間の中で、それでも毎日何らかの本を読み、インプットは心がけているが、このところそれで精一杯で、なかなか自由なアウトプットが出来ない。それが、blogの更新が少なくなる理由なのだろう。

とは言っても、書きたいことが見つからない訳ではない。瞬間・瞬間においては、書きたいことがパシッと突然頭の中にひらめくことも少なくない。ただ、10年ほど前とは異なり、そのイメージに集中して文章にまとめ表現する…ための時間がなかなか確保できないのである。こうした状況はストレスとなり、精神衛生上あまりよろしくない。インプットの充実とアウトプットに気をつけていきたいと思う。

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2008年10月15日 (水)

ウィルスにつぶされた連休

連休前に、セキュリティーをかいくぐって侵入したウィルスにPCをやられてしまった。インターネットのスタート画面が勝手に変えられ、英語による「ウィルス感染/update」の警告が消えず、パソコンが重くなる症状。早速、パソコンの詳しい友人達に電話をかけまくり、連休を通して日替わりでチェックしてもらうこととなった。

セキュリティーをいくつか変えて試してみたが、なかなか上手くいかない。結局、5つ程の別々のものを試すこととなった。そして、再度データを戻して入れ替えた上で、昨日の夜まで毎日、コンピューターの全チェックをかけた。その結果、「トロイの木馬」系や「small」の類も何とか隔離/除去できた様子なのと、インターネットのスタート画面や「ウィルス感染」の警告、重さの改善などの状況が見られたので、何とか回復したと判断した。

お陰で、先週末から寝不足気味となり、体調はいま1つだが、それでも、快く付き合ってくれ、世話をしてくれた友人達の存在が頼もしく、また、ありがたかった。ただ、友人達を信じられたから、それ程悲観的にならずに済んだ部分もある。そして、その感覚通り、それなりに何とかなったという結果である。それに、数ヶ月ぶりに顔を見た友人もいて、ウィルス・チェックの間の時間にいろいろと話をしたりする時間も何となく楽しかった。

ウィルスのために時間を取られてしまったのは悔しかったが、それでも、友人達と久しぶりに顔を合わせて過ごした時間は、仕事に追われる時間の中では思いがけない安らぎの時間ともなった。このような友人達に囲まれていることの幸福を感じることの出来たトラブル……。トラブル自体はあまりありがたくないが、思いがけない三連休であった。

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2008年10月 6日 (月)

ビジョンのない政治家たち

自民党による総選挙引き伸ばしが続いている。麻生政権が誕生したが、わずか5日で辞任する大臣が出るなど、自分たちが考えていたほどには支持率が上がらず、自民党にとって苦しい状況にあまり変化はないにも関わらず、内外の金融危機や経済状況の悪化などマイナスの要因もあちこちから噴出しているため、目先の党利を考えて解散できないのである。

だが、「党利」という点から考えても、目先のことにこだわっていると未来を失いかねない危機にあることに自民党の政治家たちは気付いているのだろうか。私が自民党の指導者グループにいるならば、この際、「党利」のための「解散」も党の将来を考えれば重要な選択肢となる。国際情勢や経済状況を見れば、野党が政権を取ったとしても劇的に状況を改善できる環境にはないことは分かる。難しい情勢の中で敢えて下野し、変わって政権を取った連中に失敗をさせて返り咲く方向を目指した方が党の再生には近道だからである。しかも、野党となるシンドイ状況の中で、失言によってわずか一週間も持たずに大臣を辞任しなければならなくなるような無能な政治家を淘汰し、新しい能力を持ったやる気のある人材を補充できる期間となるからである。逆に、政権に無理をして居座り続けると次々にボロが出てくる状況だし、この上また失策を犯せば、さらに国民からの怒りが燃え上がり、立ち直れないほど信用を失う危険性も出てくる。そうしたリスクに麻生首相は気付いているのだろうか。ニュースから聞こえてくる言動からすれば、とてもそうは見えない。所信表明演説でもビジョンを示せなかったのは、ビジョンを描くための根本的な能力の欠如かもしれない。それは、麻生首相にとってはもちろん自民党にとっても不幸であるが、国民にとってはより大きな不幸である。

バブル崩壊以降の日本の対応がいつも後手に回っているのは、日本の政治家たちがビジョンを描く能力を有していないからである。「小泉改革」にしても、アメリカの一部の人々の利益を代表する政策を推し進めたブッシュ政権の言いなりになっただけで、日本のビジョンを示して未来を創造しようとしたものではない。だから、所詮は対処療法に過ぎず、それすらも間違っていれば、国民生活により大きな悪影響を及ぼしてしまう。本来の政治家の役割は、ビジョンを示して「状況」を創り出すことにある。グローバル金融資本主義は「信用」経済と実体経済との間の差を広げ過ぎたために大きな矛盾を引き起こした。その結果の大きな混乱であり、英米発のグローバル金融資本主義は破綻したのだ、と言っても良い。とすれば、新しいシステムのビジョンを「日本発」で作っても良いのだ。ルールを作ったものこそが、その後の展開では優位に立てる。だから、こそ今の状況をチャンスと捉えてビジョンを示すことが出来れば、「対処療法」に追われる状況そのものをなくしてしまえるかも知れないのである。

民主党の代表質問(所信表明?)も、その意味では対処療法の域を出てはいないし、世界全体を巻き込むほどのビジョンは示していない。その意味においては、自民党と大同小異である。それを考えれば、自らの弱体化を心底意識していて未来に絶望しているのでない限り、「解散」忌避はナンセンスである。ビジョンをつくり、それを国民に示す能力が、今の政治家たちには絶対に必要である。

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