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2008年11月18日 (火)

極光(オーロラ)…夢を追う生き方

さだまさしの【夢の轍】というアルバムの中に「極光(オーロラ)」という歌がある。「椎の実のママへ」「風に立つライオン」など、さだまさしが実在の人を歌った歌の1つだが、その写真家の生き方にはとても心を引かれる。そして、彼を支えた愛の存在にも……。

 

 

おい結婚するぞそしてアメリカへゆくぞといっぺんにふたつびっくりをつきつけて それから俺仕事をやめたぞカメラマンになるんだと腰が抜けなかったのが奇跡だわ そのあとあなたは夢の通りに歩いてとうとう本物のカメラマンになった グランド・キャニオンも死の谷もみんな友達にして知らないうちに丸め込んでいた 

自然はやはりすてきだだけど不安が1つ もっと大きなものが撮りたくなって俺はどこまで行けばいいのか オーロラそれはオーロラ地球も夢を見るんだこいつがそうだと目を輝かせてた あなたを愛して気づいたどんどん先に歩いて行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ

アラスカであなたが突然空気になったとそんな事信じられると思う 飛行機のプロペラが廻っているのに気づかない程オーロラに夢中だったのね 

あなたの残したものは世にも美しい地球が夢を見ている写真とそれからこの私と オーロラそれはオーロラなんてせっかちなあなたオーロラに愛されてオーロラになってしまった あなたを愛して気づいたどんどん先に歩いて行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ

 

 

夢を追い続ける生き方は魅力的ではあるが、それなりに大変である。夢を捨ててしまい普通の日常に埋没している生き方は、逆に、とても楽なところがある。多くの人々が大人になるにつれて、若き日の夢をあきらめてしまう理由がそこにある。結局は様々な苦労や苦しみを越えて夢にこだわり続けることができる人間だけが、夢を追い続けることができるのだろう。そういった人々は、神に愛されることも多く、すばらしい仕事をする一方で若くしてこの世を去る運命になることも少なくない。写真家・阿岸充穂さんもその1人だったのかも知れない。

そして、もう1つ。彼を支えた愛、阿岸明子さん……。夢を追い続ける恋人/夫を支え続けた愛の存在が、写真家としての阿岸充穂さんの仕事をすばらしいものにしていたのではないだろうか。「あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ」というフレーズに、その愛の深さが表れている。彼女は「大変だわ」と言いながらも、追いかけるのを止めることなく続けているのだ。2人の生き方には、とても心を動かされる。

人は、こんな素晴らしい生き方もできる。写真家として仕事に倒れる生き方、そして愛する夫を支え続け、その最愛の人を失ってなお生きる生き方。切なく、悲しいけれども、美しく愛と勇気に満ちている。そんな2人を歌った歌だから、いっそうこの歌は美しい。20年以上前に作られ、今なお輝きを失わない歌である。

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