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2008年12月 8日 (月)

群青…残された者は

谷村新司が、映画「連合艦隊」のテーマ・ソングとして作った歌、それが「群青」である。今日は12月8日、日本海軍の連合艦隊による真珠湾攻撃によって太平洋戦争が始まった日である。真珠湾攻撃を計画した山本五十六は、最後まで対米戦争への突入に反対したというが、開戦の決定によって、少しでもアメリカ太平洋艦隊の戦力を殺ぐべく、この真珠湾攻撃を計画し、実行に移した。けれども彼は同時に、彼我の工業力の差を熟知しており、アメリカの反撃を予測していた。そして、ミッドウェー海戦での敗北で赤城、加賀、飛竜などの主力空母を失った後、彼自身もラバウルで搭乗していた一式陸攻と共に暗号の解読によって放たれたP51戦闘攻撃機に撃墜され帰らぬ人となる。

その後、連合艦隊は次々と空母を失い、沖縄戦では連合艦隊の象徴であった戦艦大和も九州沖で撃沈されてしまう。映画「連合艦隊」でも、片道分の燃料で戦闘機の護衛もなく出撃していく戦艦大和を見送るシーンが心に残っている。「群青」の2番の歌詞は、このシーンを象徴しているように感じられ、胸が痛む。

 

老いた足どりで 思いを巡らせ 海に向いて 1人立たずめば 我より先に逝く 不幸は許せど 残りて哀しみを 抱く身のつらさよ 君を背おい 歩いた日の ぬくもり背中に 消えかけて 泣けと如く群青の海に降る雪 砂に腹這いて 海の声を聞く 待っていておくれ もうすぐ還るよ

 

大和の乗組員もそうだが、陸海軍の特攻隊による「攻撃」で多くの若い命が散っていった。残されたものの悲しみの深さや辛さを呑み込んで、戦争は1945年の8月半ばまで続けられた。決断力を欠いた政府と軍部首脳の罪は重い。

決断力を欠いている、という点において、現首相もあまり変わらないようだ。支持率の急落は、解散の決断を先延ばして行き当たりばったりの発言を続け、社会を混乱させ、自らの発言とは裏腹に「政治的空白」を作っている。本人がどうなろうと「自己責任」として仕方がないと思うが、その迷走によって多くの人々が苦しんだり、不安を感じたりしている。

老人が苦しい思いをしながら生きていくようなことのない世の中、若者たちが希望を持って働くことのできる社会が来ることを願わずにおれない。

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