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2008年12月15日 (月)

2つの【私をとめて】

シャンソン歌手の北岡樹(みき)さんが歌う「ぶたないで」という歌を、先日の津への行き帰りに車の運転をしながら聞いていた。この歌は、幼児虐待をテーマに作詞したもので、北岡さんは、それをシングル・カットして無料で配布したり、そのシングルへのカンパの一部を寄付したり…という活動を続けている。先月は、久しぶりに生で「ぶたないで」を聞く機会もあったが、作詞者としては久しぶりに聞くと、どうも恥ずかしさが先に立ってしまって、何となく居心地が悪かったのを覚えている。

さて、そのアンサー・ソングという形ではないが、北岡さんのライブでの意見の中に、虐待をしてしまう方の側からの歌が作れないか…という話があり、「私をとめて」という詞を書いてみた。実は、この「私をとめて」だが、現時点では2つのバージョンがある。2つ目の方がより深刻なバージョンになっているが、背景に、母親や家族を追い込む社会や政策の貧困がある。OECD諸国で最低の教育予算、母子家庭で、まじめに働く母親が貧困から抜け出せない唯一の国、日本……。子どもを安心して育てられない国や社会で、少子化が進むのは当然なのである。幼児虐待は、もちろん止めなければならない。けれども、そのためにしなければならない最低限の手立てがある。その現実/日本の中で進んでいる子どもの貧困の実態を、私たちは知らなければならない。

 

私をとめて

 

仕事が始まる 時間がせまる なのに この子はぐずってばかり

言う事きかず 甘えているの それとも 私を困らせたいの

 

この子をなぐる 手がとまらない しつけをしているつもりなのに

私の心が疲れ果てて 壊れ始めているのだろうか

 

 

隣の子どもは 聞き分け良くて いつも ニコニコ愛想がいい

だけどこの子は オドオドしてて 私の 困ることしかできない

 

この子に向ける 目がきつくなる 私が望んだ子どもなのに

悩みを相談できないまま 心の闇に呑み込まれそう

 

 

子どもはおまえに まかせたからな おれは 仕事が忙しいから

困っていても 相談できず 毎日 ストレスたまってくだけ

 

しつけをしてる そう思っても 何かが違うと感じている

早く私をとめてください どうか私をとめてください

 

 

 

私をとめて Ⅱ

 

私がこんなに 世話してるのに この子は ニコリともしない

泣いてぐずって 言う事きかず いつも私を困らせる

 

この子を何とか しつけなければ 可愛くないけど 私の子ども

心が壊れ始めているの? この子をなぐる手が止まらない

 

 

私が愛する あの人が言う この子は いつもオドオドしてて

言うこと聞かず 不器用すぎる こんな子どもは 好きじゃない

 

この子を何とか しつけなければ 私はきっと 捨てられちゃうわ

心に憎しみ生まれ始める この子はなぐるだけじゃダメなの?

 

 

子どもは愛するものだと言うけど 私も いつも殴られていた

だけど私も 母親だから 可愛くなくても 育てなければ

 

この子を何とか しつけなければ どなって殴って 蹴ってそれから…

私の心はどうなってるの? 誰でもいいから私をとめて

 

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