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2009年1月24日 (土)

「負けてもいいよ」…高橋由美子《万事快調》より

90年代後半、「最後の正統派アイドル」と呼ばれた高橋由美子の《万事快調》というアルバムのラストに「負けてもいいよ」という歌がある。高橋由美子主演のTVドラマの主題歌だったこともあり、CDシングルでも出ていたが、勝たなければ全てを失うかのように追い立てられる資本主義経済体制の中にあって、あえてこんな歌をアイドル歌手が歌っていたというところが結構興味深い。

 

負けてもいいよ 休んでいいよ 夢と逢うのはもっと遠くだよ 追い越してゆく誰かの背中にね 地図が見えるかも ほらひと休み 慌てたりしないでね 今は先を急ぐ誰かをね 助けてあげて

 

働くことには様々な意味がある。そして、競争することも大切である。けれども、いつまでも勝ち続けるなど、まず不可能だし、負けることで学べることもある。1度や2度の負けで人生の全てが終るような大勝負は、そんなに頻繁にあるわけではない。入試だろうと就職だろうと、長い人生の1コマに過ぎないし、またそういう社会でなければいけないのである。

 

高橋由美子はさらに歌う

 

負けてもいいよ 大丈夫だよ 心配ないよ きっとうまくいくよ 負けてもいいよ あなたのことずっと 見ててあげるから

 

それは、何の根拠もない言葉かもしれない。けれども、大切な人から信頼されている…という実感は、勇気を与えてくれる。そしてその勇気が新しいエネルギーをも生み出してくれることもある。勝負ではなく、信頼が人を支えるのである。周りの人々に、自然にこんな言葉を出せるような人間でありたいと思う。

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