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2009年2月 9日 (月)

初冬夜…アルバム【美しい日々】より

カナダ留学から帰ってきた後のアグネス・チャンのアルバムに【美しい日々】というのがある。この頃のアグネス・チャンはアイドル時代のような爆発的な人気はなく、いろいろと迷いの多かった時期だと思うのだが、この【美しい日々】というアルバムは、しっとりとした日本情緒を感じさせる歌で構成されていて、個人的にはこの時期のアグネス・チャンのアルバムの中でも【メッセージ】とともに大好きな作品の1つである。その中でも「初冬夜」は「抱きしめて夕暮れ」と共に着物の似合うイメージがあり、70年代頃までの日本的なイメージが強い。

とぎれる言葉を集め一文字 あなたを愛して 暦めくれば 涙を落として 装い濡らし 雪の夜 思いは北の風に乗り 荒野を越えて あなたのもとへ いつの日訪れる 喜びだけの日々 しんしん降ります 心に雪

ヒューヒュー木枯らし 凍てついた夜も 心は紅々(あかあか) 燃えて焦(こが)れて あなたの優しさ 1つ欲しくて 紅(べに)さし 鏡に 写せばゆれます あなたの 文(ふみ)読む 指先ふるえ いつの日訪れる 思いをとげる夜 今宵は 夢さえ 凍えそうに

あなたの幻(まぼろし) 瞳に閉じて いつの日訪れる あなたとの初冬夜(しょとうや) 思いは冷えない 初(はつ)冬(ふゆ)夜(よる)…

今の日本にこうした情景はないし、もしこの歌を若い歌手が歌おうとしても文化的な背景が違い過ぎて、情感タップリに歌いこなせる若い歌手はまずいないだろう。「ルージュをひく」ことは出来ても「紅をさす」ことは難しいだろうし、「メールを見る」ことは出来ても「文を読む」感覚は理解しがたいであろうから……。その意味においては、日本人ではないアグネス・チャンが、この歌をしっとりと歌い上げていることは、ある意味では驚きであった。けれども、敢えてこの歌に挑戦したアグネス・チャンの努力は素晴らしかったと思うし、結果として一層「日本」を感じさせるアルバムになったように思う。

立春は過ぎたが、まだまだ寒さは完全には抜けない様子である。こんな夜は、久しぶりにLPを取り出して【美しい日々】を聴くのも良いかも知れない。

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