花の街…鮫島有美子/日本の歌 より
ぽかぽかと温かな日が続いている。庭先にも道端にも、桜やタンポポ、水仙をはじめとする様々な花が風景を彩っている。温かな日ざしとそよ風の中で春の花々をぼんやりと眺めていると、「花の街」という歌が思い出される。作詞は江間章子、作曲は團伊玖磨。わがCDコレクションの中では、鮫島有美子の「日本のうた」というアルバムに入っている。
七色の谷を越えて 流れていく風のリボン 輪になって 輪になって かけて行ったよ 歌いながら かけて行ったよ
美しい海を見たよ あふれていた 花のまちよ 輪になって 輪になって 踊っていたよ 春よ春よと 踊っていたよ
すみれ色してた窓で 泣いていたよ まちの窓で 輪になって 輪になって 春の夕暮れ ひとりさびしく 泣いていたよ
中学校の時の音楽の時間に、この歌を歌ったような記憶がある。教科書にあった歌なのだが、その時の記憶では、1番の最後の歌詞が「春よ春よと かけて行ったよ」だったように思う。そして、3番の歌詞は書いてなかったので、ずっとこの歌は2番までしかないのだと思っていた。だが、その後、初めてこの歌をきちんと聴いたとき、驚いてしまった。歌はもっと長く、しかも、春の喜びだけを謳っているのではなかったのだ。だが、春は必ずしも喜びばかりではない。それを考えれば3番の歌詞もうなずける。そればかりか、この歌の世界の深さをも感じさせるのである。
このところ、ポップスやフォーク、ニューミュージックをよく聞いていたので、今日は久しぶりに鮫島有美子の歌に耳を傾けよう。
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コメント
TACさん
ご訪問ありがとうございます。ブログ拝見しまして、なるほどと思わされる事が結構ありました。世の中矛盾だらけですが、今後とも宜しくお願い致します。
投稿: 花形 みつる | 2009年4月12日 (日) 21時36分
おこしやす。こちらもよろしゅうお願いいたします。
若い頃はキリスト教関係をけっこう読んでいましたが、最近は仏教系の本を読むことの方が多いですね。自然の息遣いを感じながら、欲望に流されずに生きていけると、道端の花の美しさにも素直に感動できるのでしょうが、そこまでの落ち着きはなかなか得られない毎日が続いています。(^_^;)
投稿: TAC | 2009年4月13日 (月) 19時50分
TACさま
早速アクアさまのブログに行っていただき、有り難うございました。これからも宜しくお願い致します。
投稿: 花形 みつる | 2009年5月11日 (月) 23時51分
短歌も「赤い月の幻想歌」という小タイトルで作ったこともありますし、また、「短歌雑考」という小文も書いたことがあります。まだ、編集に関わっていないヒラの同人だった頃の話ですが…。ただ、それらももう1つのblogには掲載してありますので、よろしければ読んでみてください。詩歌のカテゴリーとエッセイ・評論のカテゴリーだったかな?
投稿: TAC | 2009年5月12日 (火) 00時30分