勤労の権利、そして生存権
1947年5月3日、前年の11月3日に公布された日本国憲法が施行された。今日は、この日本国憲法が施行された憲法記念日である。憲法は、国家権力が国民に遵守を誓った約束であり、従って政府は全力を上げてその実現をはかる責務がある。ところが、いくつかの権利が危うくなっている。特に、昨年秋からの世界レベルの不況で、国民の勤労の権利と生存権が危機的な状況に陥っていることが明らかになった。例えば、横行する派遣切りや内定取り消し、そしてそれに伴って住むところを失った人もたくさん出ている。
この現実は、実は働く権利と生存権【健康で文化的な最低限度の生活を送る権利】の危機でもある。小泉改革以降、自公政権の大企業・高額所得者優遇/低所得者の生活破壊政策が「国際競争」の名の下で無思慮に進められてきたが、それは一般国民の家計収入の減少につながり、内需を弱体化させてしまった。そこに今回の大不況である。経済の建て直しは急務であることに依存はない。だが、優先すべきは多くの低所得者層の就労と生活の安定である。そしてそれは、内需の安定や所得税などの税収の増加、失業保険等の支出の減少につながっていく。
ところが、国民の選択を受けずに政権のたらいまわしを続ける反民主主義・麻生/自公政権は相変わらず高額所得者優先の補正予算を組み、さらに消費税の税率を上げて一般国民の家計にさらなる打撃を与えようと画策している。やるべきことの選択が根本的に間違っているのは、民主主義や日本国憲法の精神を根本的に理解しようとせず、姑息な形で踏みにじろうとしているからだろう。
そのような現実にあって、改めて、日本国憲法の重要性が輝きを増す。その1つひとつをかみしめ、守っていくための努力を重ねていきたいものである。
25条/すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。②国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
27条/すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負う。
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コメント
「Tac」様
ご無沙汰を致しました。
5月3日は憲法記念日ですが、多くの人々はGWで外で楽しんでいます。大部分の人々は憲法の意義と現状の国民生活について考えなかったかも知れません。
まして、ご提言の不況によっていわば当然のように派遣社員の切捨て(20万人を超えたと報道)が憲法に違反していることを考えた方は少なかったかも知れません。
そうした中でTAC様のご提言は憲法27条を考える上で理解し易かったです。
「勤労の権利が奪われている」という、認識ももしかしたら多くの人々は他人事のように考えて、心が無反応かも知れません。
政府並びに高官も冷ややかです。多くの人々はそれでも自公政権に真っ向から異議を唱えるわけではありません。
着々と消費税を上げる道筋もつけつつあります。
私は中学生になった時に日本国憲法を学び、戦争の放棄と基本的人権の擁護と文化的な生活の保障に付いて学んだ時に、すごく自由な晴れ間を見る思いがしたのを覚えています。
1990年代半ばから派遣会社の増大、小泉政権が犯した誤りは大きな痛みを伴っています。
ご提言の通りに、自分の国の憲法を学びなおし、とりわけ国会議員の方々、高官、各省庁の職員、政府、企業のトップと経団連は真剣に政策に生かすように奮闘して欲しいと思いました。
また国民も一人一人考えて行動して欲しいとも思いました。
本日はありがとう御座いました。
投稿: 宮崎 寛 | 2009年5月 4日 (月) 00時19分
豚インフルエンザの世界的流行で、今年は、憲法と関わるイベント案内やニュース、特番を目にする機会が激変したように思われます。そんな中、せめてブログでは取り上げておこうと夜中に憲法の本を取り出して書きました。自公政権は、どさくさにまぎれて改悪も画策しているようですが、それがニュースに上がってきません。国民に知らせたくないのでしょうね。何せ、【非】自由【反】民主党ですから
投稿: TAC | 2009年5月 4日 (月) 12時08分