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2009年6月 7日 (日)

自我の確立と成熟

不登校やひきこもりの問題と関わっていると、心の問題としての自我の確立と関わらざるを得ない。自我の確立は青年期の課題だが、近代的自我の確立については大人となった日本人を見ていても、「弱さ」を感じる時がある。ましてや、思春期や青年期の子どもや若者を見ているとそうした例はいっそう増える。だが、本来の日本社会の精神的な伝統を考えればそれもまた当然かもしれない。「出る杭は打たれる」という諺があるが、「出る杭」こそ自我の確立の結果であるにも関わらず、現代日本においても、けっこう「打たれる」=周囲から攻撃される場合が少なからずあるからだ。

その意味では、不登校やひきこもりの例の中には自我の確立の課題に取り組んでいる場合が見受けられるのである。もちろん、本人が必ずそれを意識しているとは限らない。いや、意識していない場合の方が多いかもしれない。それでも、不登校やひきこもりという「壁」を乗り越えることで、自我は強くなる。その場合、不登校やひきこもりを経験しない子や若者よりも強い自我を獲得することもある。だから、周囲の大人の立場からすれば、不登校やひきこもりの経験も、そうした自我の確立の試練として乗り越えられるようにサポートできれば良い……と考えれば良いということになる。

ところが、「大人としてのサポート」には、それなりに自我の強さや深まりが必要となる。実は、大人の方が子どもに依存している例があったり、無意識のレベルで子どもの成長と巣立ちを受け入れられずにいたりする場合があるのだ。その意味では、子どもにとっての自我の確立は、周囲の大人に取っては自我の成熟の課題となる。これがまた、思いの外難しかったりもする。自我の問題は、人間の一生の課題とも言えるのである。

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