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2010年1月10日 (日)

ヤマト復活篇と「さらば宇宙戦艦ヤマト」

先週、「宇宙戦艦ヤマト復活篇」を映画館に見にいった。ブレイクする前の「アルプスの少女ハイジ」の裏番組であった頃からずっと見ていたこともあり、アニメの《ヤマト》ということになるとあまり理性的な経済観念が働かず、ついフラフラと前売り券を買ってしまったためである。

コスモゼロやヤマトの雄姿には心躍ったし、CGを駆使したアニメーション表現はここまでのことが出来るのか、と感心もしたので「金を返せ」と言いたくなる様な作品ではなかったが、ストリー的には「さらば宇宙戦艦ヤマト」とイメージがダブるところが多く、逆に「さらば宇宙戦艦ヤマト」の作品としての出来の良さを再確認することとなった。ヤマトも何本も映画になったが、映画作品としては「さらば宇宙戦艦ヤマト」がヤマト映画では一番良かったなあ、と改めて感じた。

例えば、敵の攻撃を受けながらも、充分に相手をひきつけるまで反撃を待ち、一気に勝負をつけるシーンなどは、宇宙気流の出口で待つミサイル艦ゴーランドの艦隊を土方艦長がギリギリまで引きつけて反撃したシーンとイメージが重なったし、カスケードブラックホールの中で波動砲を発射するシーンは、地球に迫る白色彗星の前面にヤマトがワープし、デスラー総統に教えられた渦の中心に波動砲を発射するシーンとダブってくる。「さらば宇宙戦艦ヤマト」では1つひとつが驚き、かつ手に汗握る迫力の場面だったが、復活篇のよく似たシーンではCGを使って表現力を増した画面の美しさに魅せられることはあっても、「さらば宇宙戦艦ヤマト」ほどの感動はなかった。

すぐに復活する第三艦橋やどれほど激しい攻撃を受けても決して致命傷とはならないところなど、《リアル》の弱さを指摘され批判されることも少なくないヤマトだが、ヤマトそのものが英雄であり、たいてい女神的な存在が登場(スターシャ、テレサ、サーシャ、ルダ・シャルバート、クイーン・オブ・アクエリアス、女王イリヤなど)する、という観点で見れば、SFというよりもファンタジーと考えた方が良さそうなので、個人的にはそれ程気にならない。

ただ、それゆえに復活篇はリアルを中途半端に追及したために、逆に物語のファンタジー性が弱まり、物語性の面では中途半端なものとなってしまったように思われる。その意味では、「さらば宇宙戦艦ヤマト」の物語性は徹底しており、CGの映像技術がなくても物語性によって驚かされ、心動かされるものとなったし、今だに、時々見たくなる作品となっている。ある意味では、「さらば宇宙戦艦ヤマト」の良さを再認識させてくれたのが、今回の復活篇だったのかも知れない。

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