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2010年2月 5日 (金)

大山鳴動して…

昨夜、遅ればせながら、「週刊朝日」2/12日号を買ってきた。ネットで知った、石川議員の女性秘書に対する検察の不法捜査をスクープしている号である。

この記事によれば、1月26日に石川事務所の女性秘書が、「押収品の返却とちょっと確認したいこともある」との理由に検察に出かけたところ、民野健治という検事がそのまま弁護士にはもちろん、小さい子どもを心配する彼女に家族や事務所に対する連絡もさせずに、10時間にも及ぶ「任意の事情聴取」という「監禁」を行っていたという。

事実であれば、法を遵守させるために不法行為を取り締まるための検察が、令状によらない監禁、自白の強要、といった刑法どころか日本国憲法にも違反する悪質な不法行為を行ったことになる。合わせて、このスクープ記事に対して「捜査妨害」と圧力をかけたという話も耳にしている。呆れた話である。

足利事件をはじめとする全国的に知られた冤罪事件もあったし、身近な例でも、以前、津地検職員による差別事件、およびその隠蔽工作についてこのblogで取り上げたこともあったので、マスコミ報道のように「検察の正義」を無条件に信じられるほど単純で非現実的な感覚は持ち合わせていないが、これだけ疑問の多い不公正な捜査(政権党にあった自民党議員の起訴の話が、野党であった民主党議員よりも職務権限などの条件があるにも関わらず、まったく聞こえてこない不思議)や不法捜査の結果、小沢氏は起訴せず、石川議員などについても闇献金の贈収賄ではなく政治資金規正法の虚偽記載での起訴(結審していない以上、検察はもちろんマスコミも【推定無罪】の原則で進めなければならないのは近代法・国際法の常識である筈なのだし…)ではまったく納得がいかない。

この流れを見れば、不法を交えた強権捜査やマスコミ・リークによる情報操作によって遮二無二小沢議員の追い落としを図ったが、誘導尋問などを駆使しても検察側の意図したシナリオ通りの証言を得ることが出来なかったということなのだろう、というように推察できる。小沢氏とその関係者がシロ、と言う気はないし、政治資金規正法のザル法度を考えれば、限りなく灰色、というところだろう、という思いはある。だが、【推定無罪】の原則からすれば、明白なクロでなければ罪に問うことは出来ないのである。法治国家であれば、恣意的な思い込み捜査や、不法な「任意同行」の取調べなどは決して許されるべきではない。その意味では検察のやり方はおかしいし、過剰に検察情報偏重の報道を続けるマスコミも無責任である。

足利事件などは、検察が誘導尋問によってシナリオ通りの「証言」をさせ、無実の人を冤罪に落としいれ真犯人を逃がしている。検察も裁判所も間違いを犯す。だからこそ、近代の知恵は【罪刑法定主義】や【推定無罪】の原則を生み出したのである。検察は取り調べの可視化を進めるべきだし、金と政治の問題が与野党ともに政治を歪めている、というのであれば、政治資金規正法をもっと厳しくしていけば良い。それをせずに小沢批判を繰り返しても問題は解決しない。検察も、マスコミも、与野党も、根本のところに立ち返る必要があるのではないだろうか。

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» 一阿のことば 33 [ガラス瓶に手紙を入れて]
今のマスコミや識者の言うことにフラフラついてゆくと、とんでもない所へ行ってしまい ます。 [続きを読む]

受信: 2010年2月 8日 (月) 10時33分

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