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2011年2月 2日 (水)

タイガーマスク(アニメ版)が戦ったもの

昨年から、「タイガーマスク運動」…施設の恵まれない子どもたちにランドセルや様々なものを匿名で贈る動き…が日本の各地で起こり、広がりを見せている。とてもすばらしいことであり、タイガーマスクに熱中した世代としては一層心が温まるニュースとなっている。人々の善意が集まり、広がっていくことはステキな事だが、その一方でこのような運動が起こらなければならないような福祉政策の貧しさがある。それは哀しいことであるし、「先進国」を自負するのであれば政治家・官僚として恥ずかしいことではないか、とも思うのだが、どうであろうか。

それはともかく、タイガーマスク(特にアニメ版/原作のコミック版は中盤以降けっこうストリーが異なっている)と言えば、【虎の穴】の悪役レスラーと戦い続けながら、そのファイト・マネーで貧しい子どもたちにお金やプレゼントを贈り続けた。そのことが、「タイガーマスク運動」のきっかけとなったとなる訳だが、実は、アニメ版「タイガーマスク」のストリーでは伊達直人/タイガーマスクは、各地の巡業に際して、様々な弱い立場の人々と接して、彼らのために支援の活動を行っている。

戦災孤児…伊達直人自身がそうであったことがエンディングのアニメ等でほのめかされているが、他にも交通遺児や被爆地、公害病で苦しむ地域、過疎地などでもタイガーは子どもたちや弱い立場の人々のためにリングに立ち、戦い続けている。そしてもちろん【虎の穴】…悪役レスラーの養成機関でもある訳だが、同時にファイトマネーの半分を上納させるとんでもない貧困ビジネスを展開している組織でもある。

命懸けで戦って得たお金を寄付する…最初はそれしか出来ないタイガーマスクであったが、人知れずそれを続けるタイガーの姿にジャイアント馬場や日本プロレス協会の仲間たちは心を動かされ、施設移転のために寄付をしたりもするし、そのことが地方議会をも動かしていく、というような話もあった。けれどもタイガーマスクの力で孤児たち総てが幸せになれた訳ではないし、公害の問題や過疎の問題など、結局は根本的な解決には至らない問題も残されている。

それは、今の日本も同じである。

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