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2011年6月19日 (日)

「アバター」と「もののけ姫」

先日、借りてきた「アバター」のDVDを見た。上映当時の鳴り物入りでの宣伝を覚えていたのであまり期待していなかったのだが、けっこう楽しむことができた。そして、見終わった後、「もののけ姫」を思いだした。

近代西洋の意識では「自然」とは征服するものだが、日本神話などの多神教の世界では「自然」とは、本来は畏怖し共存を願うものだった。だが、人間の活動が広がる中で欲望が拡大し、森を切り開き、自然と神々の世界を侵犯しようとする。「もののけ姫」では鉄と薪だったか、「アバター」ではレアメタルという違いはあっても、その構造は共通している。そして、欲望に駆られた人々が、かけがえのないものを破壊していくのである。

ただ、結末は少し異なっていた。「もののけ姫」では大きな矛盾を抱えながらも生きようとする。共存は困難かもしれないが…という含みを持たせながらの灰色決着である。一方、「アバター」では徹底的に敵と対決し、相手が死ぬまで戦いは終わらない。白か黒かの決着となる。見た時は多少はすっきりするにしろ、そんな決着の付け方では問題は絶対に解決しないだろうと思う。ただ、その辺りに欧米の文化的な背景や無意識と、日本の文化的な背景や無意識が感じられる。

そんなことをちょっと考えてしまった。

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